柿沼忍昭(僧侶、料理研究家、禅アーチスト) 1956年神奈川県生まれの湘南ボーイ。20歳で出家、インドを放浪する。卒論のテーマが「ビート禅」だった。1950年代アメリカビートジェネレーション禅作家、ジャックケロアックとその代表作“ダルマバムス”に魅せられ、サンフランシスコを訪ねる。ヒッピーとの出会いなどから、形にとらわれない禅の道を歩き出した。この時サンフランシスコ禅センターに立ち寄った。のち曹洞宗本山のひとつである永平寺で一年間修行、精進料理を学ぶ。のちに北海道で虹奄(こうあん)を開く。アメリカンインディアンの教えにも禅があると感じ、自らスエットロッジの儀式を友人と行い、その中で地蔵の絵を描く許しを乞う。処女作品は自らの中にも存在しているという地蔵のDNA。地蔵=クシデバルガ=ガイヤ=大地の子宮というつながりのなかで、自分も全ての人も地蔵の要素を持っていると悟る。近年“地蔵菌”なるものを発見。日本では、15以上の個展と、料理教室、ユーモアあふれたトークで講演をし、人々を“地蔵菌”に感染させながら禅の教えを説く。2003年11月には、20年ぶりのサンフランシスコ禅センターで、アートショー“地蔵展”を開催。“あるがまま”(Be Just Be)をスローガンにアメリカにも“地蔵菌”をばらまきはじめ、ますます活動範囲を広げながらも悪戦求道中。2009年2月「大丈夫」を出版。