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開催終了大阪 10/11 マイア・バルーBAND

詳細

2010年10月02日 00:58 更新

マイア・バルーBAND 大阪ライブ

 マイア・バルー (ヴォーカル,フルート他)
 Abu (ベース)
 駒澤れお (アフリカンパーカッション)

■日時:2010年10月11日(月・祝)OPEN19:00/START19:30
■会場:ブックカフェ ワイルドバンチ
    大阪市北区長柄中1-4-7公ビル1F
    http://www.geocities.jp/bcwildbunch/index.html
■料金:前売¥3.500/当日¥4,000(別途1ドリンク)
■ご予約:♭フラミンゴ tel. 06-6363-2540

■マイア・バルーCD「地球をとってよ!」(バウンディ,2010) CDレビュー

−21世紀を生き延びるための音楽−

「僕が手掛けたライブのなかでベストの類に入るものだったのに見逃して残念だったね。もうこんな小さなハコではできなくなるのに。」、あるバーのマスターから3年前にそのように言われた。いつも酔っ払っているマスターの戯言かどうかを見極められないでいたが、マイア・バルーがゲストで参加するライブを観て、それが戯言ではなかったことを理解した。尺八のような音でフルートを吹きながら歌っていた。

世界のあらゆる場所で歌が歌われ、あらゆる人の生きる営みに音楽が差し挟まれているのはなぜか。時代や社会のなかで迫害される人が、その精神を生き延びさせるために奏でた音楽はどのようなものか。それらの答えがマイアの身体に天賦的に宿り、それを探りあてるようにして歌う姿はストーリーテラーの如きである。その芳しい毒気をもった存在に触れると、どんな酔っ払いだって気圧されて素面になってしまうこと必至である。

マイア・バルーBANDがいい。パーカッションはマイアの身体感覚を研ぎ澄ませるものとして、さらには、原初の音楽表現へと回帰させる力として作用している。リズムを刻むという固定観念を超越したベースラインは、その緻密にして流麗な演奏でもって楽曲に重力と浮力を与えている。マイアとベースのabuが「かぼちゃ商会」で邂逅し、ちんどんスタイルから、ジプシー音楽、シャンソン、アフリカ音楽、奄美民謡を取り入れながら、この度の「地球をとってよ!」に変貌を遂げた過程は、ひとりの表現者が孵化する過程に重なって興味深い。しかしながら、折り畳まれている羽を広げるにはCDという媒体は窮屈に感じられ、聴衆に絡みながら一人芝居を演じているようなステージがよく似合う。

このアルバムでマイアが歌うように、「誰かが未来を食べてしまった」せいで、人にとっての未来は決して「よりよい」ことばかりではない。けれども、地球の東の最果てに浮かぶこの島では、21世紀を生き延びるための音楽をマイアが奏で続けてくれるにちがいない。そして、音楽を聴くことの歓びとともに、人から人へとその音楽体験が語り継がれ、人はその身体感覚に見合ったサイズの暮らしと想像力をとり戻していくことになるであろう。マイアの全貌は納まりきっていないものの、ディーヴァの誕生に立ち会うことのできるアルバム。

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  • 大阪府 ブックカフェ ワイルドバンチ
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