(3) E. Guigal, Saint-Joseph “Vignes de L’Hospice” 2009【赤】 ⇒ギガルのエッチングされたスペシャルなボトルに詰められている特別なサン・ジョゼフ。ギガルについてはなにも説明はいらないでしょう。ロバート・パーカーがフランス3大生産者に挙げていることからも明白なとおり、世界最高のワインの造り手で、世界で完璧なワイン(100点満点)をもっとも造っています。歴史がそれほど古い訳ではないのですが、センスと知識、情熱でしょうか。このヴィンテージのキュヴェはパーカー95-97点。サン・ジョゼフとしては異例の高得点です。やはり2009年は偉大な年ですね。このワインは硬いことが予想されるので、1〜2日前に抜栓して持参します。
(5) Domaine de Cristia, Chateauneuf-du-Pape “Renaissance” 2007【赤】 ⇒偉大な2007年物とはいえ、こちらもパーカー98点!もちろん只者ではありません。70年前につくられたドメーヌです。ブドウ栽培に情熱を傾け、シラーやムールヴェードルといった改良されたブドウ品種を植え、優れた熟成のポテンシャルを備えた素晴らしい品質のワインを作るための最高の区画を選択することに注力しました。栽培は、オーガニック農法の基準に従ってできるだけ自然な方法で行っており、2008ヴィンテージから公的な認証も取得しました。土壌やブドウ樹に対して、化学肥料や除草剤や殺虫剤は使用せず、有機肥料だけ使用します。ルネッサンスはなんと樹齢100年の古樹のグルナッシュ100%。とってもあまーいグルナッシュらしさ全開のワインのようです。一般的には食事に合わせにくいでしょうが、ル・ビストロの力強いお料理は、こんなワインとも絶妙にマリアージュするはずです。
(6) Domaine de Ferrand, Chateauneuf du Pape AOC 2007【赤】 ⇒そして最後はパーカー98+点。想像を絶するワインに変化してきています!3年前は非常に甘く、高級なグルナッシュらしい濃厚な味わいでした。それが時間が経つと、どんどん変わってくるのです。1年半前はピリピリと辛く、無駄なぜい肉を削ぎ落としたカッコいいワインに。半年前はピリリとした辛さは消え、エレガントなローブをまとっていました。完璧な肉体を手に入れたスポーツ選手が、スマートに光沢のいいスーツを着こなしている感じです。をはっきり言ってめちゃうま!! このワインはすでに私のワイン会で飲んでくださった方もいらっしゃるでしょうが、例外的にすばらしく熟成している経年の変化の経験すると、ワインに対する理解や愛着が深まるはずです。本当にすばらしい。18世紀からワイン造りを続ける家族経営の小さなドメーヌです。その生産量は全体で35000本と非常に少なく、広く世界に知られるほどには出回っていないのですが、この優秀な生産者に早くから注目していたのが、世界的権威ロバート・パーカー氏でした。パーカーに感謝! ブドウの栽培においては農薬を使用の極限まで抑え、またこのドメーヌの畑に多く植えられている古樹の管理においても1本1本を添え木にくくりつけるという手間のかかる作業を自分一人で全て行うなど、一切の妥協を許しません。「気に入らないワインを売る くらいなら全部捨ててしまう方がよい」とさえ語る妥協を許さない仕事ぶりが現在の高い世界的評価に反映されているのです。グルナッシュ95%、残りの5%はシラー、ムールヴェードルとサンソー。