(4) Fuligni Ginestreto, Rosso di Montalcino 2009【赤】 ⇒デカンター誌でワインオブザイヤー2004を受賞。モンタルチーノ市街に16世紀のメディチ家の地下室であったセラーを所有する唯一の造り手です。畑はモンタルチーノから3〜4km離れたブルネッロの伝統的な認定地区(南東)に位置しており、約7haの広さの泥灰質のガレストロ土壌です。特に最新設備が完備されているわけではなく、伝統的なワイン造りが行われています。ブルネッロ100%。ワインスペクテーター誌95点!
(5) San Giusto a Rentennano, Sangiovese di Toscana IGT "Percarlo" 2005【赤】 ⇒いわゆる「スーパー・トスカーナ」と呼ばれる高級ワインの頂点に君臨する1本です。キャンティ・クラシコの産地であるガイオーレ南部にあり、もともとシトー派修道院だった由緒ある畑。標高は270メートル。粘土質の上に2〜5メートルほど砂と石が堆積し、土壌の恩恵を十分に受け豊かに成熟する。通常10月である収穫時期が9月半ばという早さになるほどの恵まれた大地。そのため、秋雨の被害も回避できるという利点があり、収穫されるブドウは安定的で素晴らしいものとなります。日本ではワイナート誌で「驚異のコク」「暴力ギリギリの強いタンニンだが気品ある姿」と絶賛され、ナンバーワン・サンジョヴェーゼとしていち早く紹介されましたが、アントニオ・ガッローニからは「『魔法』のワイン」と呼ばれたり、多方面から「サンジョヴェーゼ最強ワイン」と非常に高く評価されています。2001年よりビオロジック栽培に切り替え、2006年には認証を取得。野生酵母を用いてセメントタンクで発酵。フレンチ・オークのバリックで20〜22カ月。ノンフィルターで瓶詰め後約18カ月瓶熟成されます。オーナーコメントで、『ボルドー液に含まれる重金属である銅を減らすために、自然界に存在する酸性度の高い粘土を使用してブドウの病原菌を殺菌する取り組みをしている』という興味深い話も見つけました。サンジョヴェーゼ100%。パーカー94点。