「ノブレス・オブリージュ」〜高貴さは強制する〜

…貴族たるものは名誉を重んじ、貴族に相応しい行動をとらねばならぬ。
　貴族たるものは進んで義務を負い、世の規範とならねばならぬ。
　貴族たるものは貴族の誇りと名誉を侵すものに対しては全力で戦いを挑まねばならぬ。

昔も今も鍵盤弾き、作曲者、ピアニスト、オルガニストなど鍵盤音楽に関わる者なら誰もが知っているルール、ノブレス・オブリージュは実は貴族の風習だった！
別名・代理戦争のルールと呼ばれるノブレス・オブリージュ。これは腕に自信のない貴族が腕の立つ代理人を雇って代理人同士を戦わせたことによる。
鍵盤勝負のルーツはここにあった！
代理人は音楽家同士。その場の聴衆からより多くの喝采を勝ち取ったものが勝利者となった。
音楽史には数多くの鍵盤勝負のエピソードが残されている。ヘンデルとD.スカルラッティの対決。バッハとマルシャンの勝負はバッハの不戦勝に終わった。クレメンティとモーツァルトの御前勝負。そして腕利きの鍵盤ファイターとして知られたゲリネックが「悪魔が現れた。あいつには誰も敵わない」と評した無敵のピアニストがベートーヴェンだった。
19世紀のリストとタールベルクのピアニスト頂上対決は、鍵盤勝負の伝統の最後を華々しく飾るエピソードとされている。
それ以降、鍵盤勝負が行われたことを伝える記事はあまりない。しかし、映画「海の上のピアニスト」には鍵盤勝負が描写されていたように、ピアノという楽器にはなにか対決をしたい、見たいと思わせる何かがあるのかもしれない。そして、現在数多く行われているコンクールも、鍵盤勝負が姿を変えたものなのかもしれない。

鍵盤者よ、勝負のときは来た！
今こそ立ち上がり、行く手を阻むものと戦うのだ！
名誉と勝利のために全力を尽くせ！

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年に一度、有り余る才能を盛大に無駄遣いするイロモノおふ会もついに１１回を迎えることになりました。
今回のテーマは「ピアノバトル」。
時は2017年3月4日、場所は毎度おなじみコール田無多目的ホール。
今回のルールはこちら。

「闘い」にちなむピアノ演奏を募集します。
・鍵盤勝負にちなむ作品
　ex. クレメンティの「魔笛」ソナタOp.47-2(モーツァルトとの勝負で演奏された)、リストやタールベルクの幻想曲、etc.
・闘い・戦争にちなむ曲
　ex. ベートーヴェン「戦争交響曲」、クープラン「戦いの響き」、ゲーム音楽の戦闘シーンもありです。etc.
・誰との戦いでも構いません。曲と闘ってるなら、あるいは自分との闘いなら「いま練習している曲」がまさしくそうでしょう。
・あるいは作曲家に向けて「オレならこう弾いてやる！」と挑戦状を叩きつけてくれたっていいんです。
・その他、どうしても思い浮かばないときにはスタッフにご相談ください。必ずなにかこじつけます！

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募集開始は2016年12月23日午前11時より。
まずはたくさんの参加表明をお待ちしておりますm(__)m