(1) Les Cailloux (Lucian et Andre Brunel), Chateaunuef du Pape AOC "Cuvee Centenaire" 2003 ⇒パーカー96点。数あるシャトーヌフ・デュ・パプの中でも最高峰のひとつ。「夢のようなワイン」といわれる。 グルナッシュ(1889年に植えられたもの)の樹(ブレンドの80%)から作られ、残りは若いシラー(8%)とムルヴェードル(12%)を使用。 数あるワインの中でもワイン評論家が「パーフェクトワイン」と評価する完全体を造り上げる事の出来る生産者は、ほんの一握りでしかありません。 努力と才能だけでは到底越えることの出来ない、人知の及ばぬ世界に踏み込んだ彼らは、神に選ばれた造り手と言えるでしょう。 そんな生産者の一人がシャトーヌフ・デュ・パプを代表するドメーヌ「レ・カイユ」のオーナー、アンドレ・ブルネル氏です。 1971年からドメーヌを引き継いだブルネル氏は、めきめきとその実力を現していきました。18世紀から続く名門でありながら、決して自分の地位に安住することなく、新しい試みをどんどん取り入れ、世界的に有名になった現在でも毎年新しいワイン造りに挑戦しているのです。 他を寄せ付けない程のその実力は、パーカー5ッ星は勿論、ついに1998年ヴィンテージではパーフェクトワインを造り上げました。 その実力は、シャトーヌフをはじめ、単なるコート・デュ・ローヌも並みの生産者のシャトーヌフ・デュ・パプを凌駕します。彼の造り上げるワインは、常に世界中から引き合いの絶えない幻のワインとなってしまいました。
(2) Domaine Santa Duc, Gigondas AOC "Prestige des Hautes Garrigues" 2003 ⇒グルナッシュ80%、ムールヴェドル20%。 ジゴンダスのチャンピョンと評されるサンタ・デュック。『神の雫』の第3の使徒として主人公が最初に誤って選んだジゴンダスの上級キュヴェです。 パーカー92〜94点。 収穫量は15hl/haまで抑えられています。透けて通らないほど色が濃く、粘りも強いです。チョコレートやコーヒー、プラムのような甘い香りと、しっかりとした樽熟成によるスモーキーな香り。プルーンやベリージャムのようなはちきれんばかりの果実味と、高いアルコール感があります。細やかでパワフルなタンニンがびっしりと詰まっており、アフターも長く続きます。