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開催終了職業◉寺山修司(1935〜1983/1983〜2012)

詳細

2012年07月08日 15:04 更新

今月、横浜で寺山修司のテキストをコラージュした作品を発表します。
長文ですが、最後までお読みいただければ幸いです。


7/20(金)〜7/23(月)@STスポット

『職業◉寺山修司(1935〜1983/1983〜2012)』

原作: 寺山 修司(『ある男、ある夏』ほか)、北川 登園(『職業◉寺山修司』)

構成・演出: 鹿島 将介

出演: 石田 晶子、稲垣 干城、井上 美香、瀧腰 教寛、立本 雄一郎、邸木 夕佳、山田 宗一郎

照明:井坂 浩
音響:安藤 達朗
美術:青木 祐輔
衣裳:富永 美夏
運営:福田 英城 増永 紋美 重力/Note制作部
主催:重力/Note
協力:長谷川事務所 アマヤドリ



【公演日程】

7/20(金)19:30
7/21(土)13:00/19:00
7/22(日)13:00/19:00
7/23(月)13:00
受付開始・開場は開演30分前より
平日昼割2,200円(事前予約のみ)

【アクセス】
STスポット
URL http://stspot.jp/index2.html
〒220-0004 横浜市西区北幸1-11-15 横浜STビルB1
横浜駅西口より徒歩8分

【チケット】
2012年6月10日より予約受付開始
各席自由・整理番号つき
前売り2,500円
当日2,900円 ◎平日昼割2,200円(事前予約のみ)

【ご予約・お問い合わせ先】
TEL:080-3750-1069(受付時間10時−20時)
E-mail:info@jyuuryoku-note.com
URL:http://www.jyuuryoku-note.com/
劇団HPにて予約フォームをご用意しておりますので、そちらをご利用いただきますようお願いします。直接メールでのチケット予約をご希望される場合は、件名を「チケット予約」としていただき、本文に「ご氏名(カナ)/希望日時/枚数/ご連絡先」を明記してください。こちらからの返信をもってご予約完了となります。なお、3日以上経過しても返信がない場合は、お手数ですがお電話にてお問い合わせください。



どうも、《寺山修司》を知らないということ

「寺山修司を知らない」と、うそぶいてみたい。

事実、そうなのだった。1983年生まれの私が、生前の寺山を知るはずがない。だが、どうしたことか気がつかないうちに――それもなんとなく気の赴くままに身につけた、例えば読書という趣味が、映画鑑賞という趣味が、音楽という趣味が――いつの間にか《寺山修司》という人物に到達しているのだ。あたかも私たちの身の回りにある、あらゆるものの源流を押さえられてしまっているかのように、気がつくとテラヤマは、いる。

舞台藝術に携わっていると「面白いけど、それはもうテラヤマがやっているよね」という言葉が、しばしば立ちはだかる。大概、その言葉を口にした者自身も具体的な根拠をあげられるわけではなかったりするのだが、それでも妙な説得力をもって口端にのぼっては、いまなお前線で捻りだされた渾身のアイデアを一蹴する。ウソカマコトカ知らないが――どうやらテラヤマが一通りやり尽くした、らしい。いつどこでテラヤマに影響/浸食されたのか、自覚がないだけギョッとする。全く、これには困っている。

それでも「寺山修司を知らない」と、あえて言おう。

かつて彼が東北の地から眼差した東京という都市、決別するかのように後にした故郷、血をめぐる葛藤、どこでもない世界への憧れなど、いま彼のテキストに触れるたびに想起されるこれらの反復された衝動を前に感じるのは、共感という名の身近さよりも、少し距離のある何かだ。彼の死んだ年、浦安の埋立地には東京ディズニーランドが誕生しているが、ジンタのメロディがエレクトリカル・パレードのそれへと移り変わり、さらに磐石だと思われていた夢の国が液状化でひび割れた時代を、私たちは生きている。

とりあえず、舞台上にちゃぶ台を一つ置くところから始めたいとだけ思っている。寺山の愛憎がむけられたこの家具ですら、もはや私たちにはフィクションなしでは見つめられない何かなのだ。

鹿島 将介


【寺山修司 Shūji Terayama 1935〜1983】
1935年生まれ。青森県出身。 詩人、歌人、小説家、劇作家、演出家、映画監督、シナリオライター、文芸評論家、エッセイスト、写真家、ボクシング評論家、ジャズ評論家、競馬評論家など多くの肩書きを持つ。総じて「僕の職業は寺山修司です」と自称していたと言われている。67年より演劇実験室「天井桟敷」の主宰として演劇活動を展開。市街劇をはじめ様々な実験的試みはなかば伝説化されている。またドイツの国際実験演劇祭やフランスのナンシー演劇祭など、日本の劇団が海外に進出していくことの先鞭としての役割を果たした。代表作に評論『書を捨てよ、町へ出よう』(67)、映画『田園に死す』(74) 、戯曲『奴婢訓』(78) などがある。83年没。


【重力/Noteとは】
東京を拠点に活動。演劇とは「《喪われた経験》へ向けられた追悼行為である」とし、人類史上において破局的な経験を描いている作家/テキストを中心に取りあげながら、演劇表現の可能性を追究している。俳優の身体や舞台美術といった物質としてそこにある素材や、声・音・光・時間などといった痕跡を残さない素材を駆使して、存在の生成と消尽の運動を記述していく。《眼差し》と《名づけ》の反復を経て、言葉と世界が触れあう前線に立とうと試みている。代表作に『かもめ』(08)、『戸口の外で』(09)、『リスボン@ペソア』(12)など。2012年度は寺山修司、フェルナンド・ペソア、エルフリーデ・イェリネクのテキストに取り組む。

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