ちょっと説明させてください。 奈良の大仏も例にとってみましょう。奈良の大仏を見て、英語だけで考えてみると、「It’s very big.」ぐらいしか出てきませんよね。でも、頭の中には「大きさに圧倒されました。」とか、「自分が小さく感じました。」、「よくこんなの作りましたね。」、「中はどうなっているんですかね?」とか、色々な日本語の表現がありますよね。「英語は英語で考えないとダメ!」と言われても、「圧倒」という単語も分からないし、「自分が小さく感じた。」と言うのもどう言えばいいのかわかりません。だから本当に言いたいことは言わずに、「It’s very big.」など、分かる範囲内のことしか言わない。でも、まずは日本語で考えると色々な気持ちで思いつきます。関心したり、疑問を口にしたり、本当に色々と選択肢があるわけです。
実は、最後の『もう一度同じコースを回る』というのが、とても大事なんです。一度しか回らないと、結局「なるほど、そういう言い方をするのか」と思うだけで終わります。でも、もう一度同じコースを回りながら、今度はあなたが本当に言いたかったことを正しい英語表現で思い浮かべると、その光景自体を「英語での体験」として記憶できます。そうすれば、今後はそのような光景を見た際にもう「It was very big.」ではなく、「It was mind-blowing (圧倒されました。)」と言えるようになります。どういう状況やどういう気持ちの時にその表現を使うのかも体験、経験として理解できます。そういった「英語での体験」が増えてくると、結果として「英語を英語で考える」ことができるようになります。でも最初から英語だけで考えても、知っている単語しか言えないので、表現の幅が狭いままとなります。この講座は初心者から中級までの方にご参加いただけます。分からない表現や単語、英語の言い回しは日本語も分かる先生(私のスクールの先生)が教えますので、英語がぜんぜんできなくても、かまいません。