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開催終了【愛知】ロスジェネに『日はまた昇る』か?-格差社会で希望を探す

詳細

2010年11月03日 20:03 更新

日 時:11月7日(日)9:30〜11:30
会 場:名古屋大学東山キャンパス(本館・SIS4 )
所在地:愛知県名古屋市千種区仁座町
地 図:http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=35.15244741810239&lon=136.9687951196048&z=13&mode=map&pointer=on&datum=wgs&fa=ks&home=on&hlat=35.15244741810239&hlon=136.9687951196048&layout=&ei=utf-8&p=
URL:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jss/research/conf83_abstract/abstract325.pdf

〈企画趣旨〉

00(ゼロ)年代に生きる現在の若者は、失われた/さまよう世代、すなわち「ロスト・ジェネレーション」(ロスジェネ)と呼ばれている。1960-70 年代の「熱い時代」の終焉とともに現れた「ポスト団塊世代」が「政 治的なもの」を喪失していたのに対し、ロスジェネは、より本源的なもの、つまり「社会的なもの」の喪失 を体験している。新自由主義の台頭により、さまざまな長期的なパートナーシップ(雇用、地域社会、家族 など)から切り離され、不安定なまま社会をさまよっている(lost)。

大きな社会との連続性の喪失は、IT 長者、正規雇用、(上級)公務員などの「勝ち組」とそれ以外の「負け 組」との分断による「新しい身分社会」に象徴されている。それは、二つの身分によってだけではなく、負 け組の中の無限の階層化により構成される。たとえば、「雇用者」、と「フリーター」、あるいは「引きこもり」 との間に「越えられない壁(>>>)」が設定されているのである。結果、「メシウマ(他人の不幸で今日も 飯がうまい)」という言葉に見られるように、人々は、他者の不幸やその劣位性の証明によって優越性を担保 し、他者へのわずかな優遇措置を目の敵にする風潮を生み出そうとする。そして新自由主義に抗する連帯と 運動は停滞し、若者に立ちはだかる境界はますます堅牢化される。

このような社会背景を受け、本部会(ラウンド・ミーティング)では、「いかにしてロスジェネは連帯する ことができるのか?」を中心的な課題に据えた議論を行う。この課題に答える上で、いくつかの論点に焦点 を当てる。第一に、「格差」とは実際、誰と誰の間に、どの程度存在しているか、その確認作業を行いたい。 たとえば、格差とは世代間のものか、世代内のものか、あるいは階層間のものであるのか。これらの中に存 在するのであれば、その格差は不公正なものなのか(相続による格差、過大な格差など)、それとも公正なも のなのか(能力と努力による格差など)。第二に、連帯を阻害しているのは何かを具体的に示さねばならない。 ここでは新自由主義の台頭を許すような、セクト間やイデオロギー対立に焦点を当て、それらを生み出す要 因を探求していく。そして第三に、様々な集団(若者と年長者、女性と男性、異なった階層、日本人と外国 人など)が、「規範的」であるとともに「戦略的」な社会ビジョンを共有することが可能かを問う。

また、以上の論点に通底する問題として、「ジェンダー」に重点を置いて進めたい。女性の恒常的な貧困状 態は格差社会の到来前から指摘されてきたもので、現在の格差社会とは、女性の置かれた状況に男性も参入 したに過ぎないと考えることも可能だ。しかし格差社会の語られ方は、しばしばそれを男性のものとして論 じられ、女性の格差や貧困は救済の対象ではないか、あるいは男性を救済するための必要悪として捉えられ ることもある。男性が意識しない周縁化と、それゆえのジェンダー間闘争について本部会では捉えたい。こ れはジェンダー視点による問題提起を、格差社会に付随的なものではなく、そこに含まれる人々の共通事項 として統合する試みでもある。

本部会では、これらの論点について、様々な背景をもつ 6 人の気鋭の若手論客による討論を通じて、沈みゆく日本の失われた世代に「連帯」は可能なのか、彼女/彼ら(あるいはわれわれに)「日はまた昇る」のか、 そして新たな「希望」は見いだせるのかを明確にしていきたい。


〈登壇者〉

・石川良子(日本学術振興会)
・牛渡亮(東北大学)
・大理奈穂子(お茶の水女子大学)
・栗田隆子(有限責任事業組合フリーターズフリー)
・水月昭道(立命館大学)
・阪口祐介(大阪大学)※五十音順

〈ファシリテーター〉

・安達智史(日本学術振興会)
・柳原良江(東京大学)

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  • 2010年11月07日 (日) 9:30〜11:30
  • 大阪府 名古屋大学・東山キャンパス
  • 2010年11月07日 (日) 締切
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参加者
1人