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開催終了2015.09.06 Sound Screening Vol.3

詳細

2015年09月05日 18:06 更新

"Sound Screening Vol.3"

2015/9/6(日)
開場 18:30
開演 19:00
入場料¥1,500

会場 東京おかっぱちゃんハウス
東京都練馬区上石神井3−30−8
西武新宿線 ”上石神井駅”北口より徒歩5分
ご予約は、mare_films[at]yahoo.co.jp (田巻)まで。
http://infoboojil.wix.com/okappachan-house

///出演///
田巻真寛 / Shinkan Tamaki(映像)
村井啓哲 / Keitetsu Murai(サウンドパフォーマンス)
リチャード・トゥーイー / Richard Tuohy(実験映像)

視覚と聴覚の拡張を探究するイベントの第3回目は、オーストラリアから実験映像作家のリチャード・トゥーイーを迎えて。デジタル全盛の今日において、自ら映画用フィルムの現像所を創設し、その膨大な知識と高度な技術を用いて超絶実験映像を作り、数多くの国際映画祭で活躍するリチャード。16mmフィルム映写機2台を用いて、複雑な円形の模様を展開するライブ作品"Dot Matrix"を始め、全ての作品が日本初上映となります。また、孤高のサウンドアーティスト・村井啓哲は、「ロウソクの火のゆらぎに反応し相互干渉する四つの発振器が発する音と電波をきく作品」="lucent"を披露します。そして、田巻真寛は、風を追って旅をし、抽象的な風の姿をとらえた"Passages"を上映します。



///出演者プロフィール///
田巻真寛 / Shinkan Tamaki
主に映像を扱う作家。2006年から作品制作を始める。フィルム作品では、メディアの物質性に着目し、造形物として映像に応用する手法を用いたものがある。新しい知覚の気づきを求め、抽象と具象の境界や映像と音の狭間を行き交う映像を創作している。ロッテルダム国際映画祭、世界中の先鋭的な映像を紹介するカナダのメディアシティ・フィルムフェスティバルでの上映をはじめ、スペインで最もコアな実験映画祭S8に招待されるなど、海外での上映が続いている。また、近年は光学現象を映像に変換するパフォーマンスも行っている。
http://shinkantamaki.net/

村井啓哲 / Keitetsu Murai
サウンド・パフォーマー/アーティスト。
エレクトロニクスを利用したシステムの反制御的操作にもとづいたパフォーマンスを行う。
http://www.keitetsu.com/

リチャード・トゥーイー / Richard Tuohy
1969年生まれ。オーストラリアで最もアクティブな実験映像作家。大学で哲学を専攻し、その後、自力で家を建て、音楽と植物学を独学で学ぶ。2005年から抽象的で実験的な映像制作に取り掛かる。8mmや16mmフィルム現像の専門家であり、Nanolabという映画用フィルムの現像所を運営する。その膨大な知識と高度な技術を用いて、作品の主題や被写体の特性を純化しフィルムに定着させる。また近年、フィルムを使う作家を支援・育成するための「アーティスト・フィルム・ワークショップ」(artistfilmworkshop.org)という団体を立ち上げた。オーストラリア国際実験映画祭の創設者の一人でもある。数多くの国際映画祭で上映、パフォーマンスを発表している。
http://www.nanolab.com.au/richard_tuohy.htm

///Artistic Statement by Richard Tuohy///
私の殆どの初期作品は、形式的な物語で小津安二郎へのオマージュであった。それはかなり昔の話で、今は抽象的で実験的な作品を作っている。しかしながら、恐らく今なお形式主義の影響は残っている。2005-2008年に制作された8ミリフィルム作品は、それまで自分でも予期できなかったほどのフィルムの大きな創造性を示すものであった。8ミリフィルムを作品に用いることは、カメラ内部の動きが直接的に即時的に新しい刺激と結果を生み出すのだ。この実りの多い時期は、様々な形で私の創作活動の礎を築いた。2009年以降、私は16mmの密着プリンター(※)を手に入れ、作品は少しずつ16mmプリンターと現像の技術的な可能性にフォーカスしていった。

2009年に私の作品を見たある人は、「カメラに関する映画だ」と評した。(今なら彼は「フィルム用機材に関する映画」というかもしれない。)私はそのことを的確だと思ったが、やや不当にも思った。確かに、私は多くの新旧のカメラテクニックを試してきた。コマ撮り、多重露光、マット合成、分割画面、特殊フィルター、カラーフィルター、光学的なディストーション、長時間露光、リフォトグラフィー、レンズマウントの変換、焦点移動、等々。これらの事を撮影現場で、つまり”カメラ内部”で行ってきた。しかし、私が模索するのは、”カメラ(または他の機材)でできること”と”主題”の関係性である。私は、主題とアナログフィルム技術の自然な結びつきを見出したい。つまり、例えばフィルムが被写体の特性を考察する際の拡大鏡となるように。

私の作品の多くは自然の造形や環境を被写体とする。これらの作品は良く「アースアニメーション」や「風景のダンス」と評される。私は自身の制作アプローチをある種の「シネ・キュビズム」−単調な描写を避け、作品に時間や図形的な要素を織り込むことで、対象の特徴を抽象化する−と表現するのを好む。また私は過剰な要素をそぎ落とす為に、形式的な構造を好んで用いる。私の作品ではしばしば自然のイメージを使うが、直感によるものというより、形式、構造、時間、パターンに基づいたものである。究極的には、それらは思考する為のものというよりも「見る」ということに関する作品なのだ。

※密着プリンター=ネガから上映用のポジを作成するための機械。ネガに未露光のポジフィルムを密着させ、光を当てて像を転写する。

///リチャード・トゥーイー上映作品について///
●"Dot Matrix / ドット・マトリクス" (2013) 16 minutes, dual projection
「ドット・マトリクス」は2台の16mm映写機による、2重合成映像作品である。この作品の点(丸い模様)はマンガの背景を描くのに使用されるスクリーントーンをフィルムに重ねて焼き付けた。また、その際、黒い画像を間欠的に挿入し映像にストロボのようなチラつきを作った。一つ一つの点から、それらの集合体が生まれ、2つの重ねられた集合体のイメージにより、フィルムのドラマが現れる。この作品の音は、点の模様が映写機の光学再生ヘッドによって読み取られた音である。

●"On the Invention of the Wheel / 車輪の発明" (2015) 13 minutes
機械時代の人間についての瞑想。機械にとらわれた人間について。人間が転がす車輪、車輪に転がされる人間について。

●"Ginza Strip / 銀座" (2014) 9 minutes
寓話と記憶の銀座。初めてクロマフレックスと呼ばれる現像手法で完成させた作品である。クロマフレックスは非常に細かい手作業だが、カラーネガ・ポジ、モノクロネガ・ポジの4種の絵柄を1つのフィルムの中で表現することができる。

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  • 2015年09月06日 (日) 日曜日 19時〜
  • 東京都 上石神井
  • 2015年09月06日 (日) 締切
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参加者
1人