＊池袋ヨルダン料理レストラン＜月の砂漠＞主催による講演会のお知らせです。


＜＜ーーーー今、アラブで起きていること　& 日本で起きていることーーー＞＞

　　　　　　　詩・・・・言葉のもつ力について・・・・

　今、アラブで起きていることと、日本で起きていることにはいくつかの共通点があります。それは歴史的に見て、１００年に１回起きるか起きないかの、国家としての在り方を根底から覆すような大事件が発生しているという点です。
　日本は戦後７０年かけて構築してきた社会システムが震災により一挙に崩壊し、あらたに１００年かけて新しい日本を再生していくためのスタートライン立たされました。
　アラブの民衆においても然りです。チェニジアの*ジャスミン革命*に端を発したアラブの民衆たちは、アメリカを中心とする欧米各国の政府が、域内では人権を唱えながらも、アラブ地域においては人権に目をつぶり、莫大な軍事援助と資金援助で支えてきた自国の抑圧的な政府を倒すことに成功しました。
　その結果、日本は＜放射能の国＞、アラブは＜危険な国＞というレッテルが貼られ、外国からの投資や観光客が激減し、風評被害により国内経済が急速に低迷してしまっている点も似ています。

　しかし、双方の民衆の態度には大きな相違点があります。
それは日本人一人一人が今回の大事件をキッカケに萎縮して、じっと我慢して耐え忍び、いつ政府や専門家たちが具体的な復興プランを出すのか待ちわびているのに対して、メソポタミアの時代から伝統的に＜詩人＞であるアラブの民衆たちは、＜＜言葉の持つ力＞＞を信じて、自分たちが住む地域が、自分たちの国がどんな新しい国でありたいか、一人一人が、詩や歌や踊りや涙で、新しい未来に向けて、命がけで発表し、＜表現＞し続けています。
　当日は、衛星ニュースチャンネルやフェイスブック、ツイッター、ユーチューブといったネットメディアを通じて世界中に発信されたアラブ民衆の数々の映像を皆さまにお見せしながら、アラブ文学研究者の山本薫さんに、＜詩ー言葉のもつ力＞について語っていただきます。また、弊店オーナーシェフが自ら＜自由の声＞の一部をアラビア語で朗詠します。

講　師　山本薫＜アラブ文学研究者・東京外国語大学講師＞
　　　　古典詩からラップミュージックまで、アラブ文化の言語表現に広く関心を寄せている。訳書にエミール・ハビービー＜悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事＞２００６年作品社。論考に、＜＜メディア文化からみたエジプト＜１月２５日革命＞現代思想２０１１年４月臨時増刊号総特集アラブ革命ーチェニジア・エジプトから世界へー収録など。

開催日　２０１１年５月１４日＜土＞
時　場　午後６時＜＜アラブの軽食とハーブティ付＞
開　始　午後６時半ー午後７時半
場　所　池袋＜月の砂漠＞www/tsukinosabaku.com
参加費　２千円＜アラブの軽食とハーブティ付＞
予　約　０３−３９８０−７０５７
その他　終了後に山本さんを囲んでの懇談会を行います。参加ご希望の方は、事前にお申し込みください。