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開催終了もうひとつの弦楽四重奏

詳細

2013年10月06日 01:34 更新

「もうひとつの弦楽四重奏のかたち」
G.Rossini 弦楽ソナタ1,2,3番
高橋幸代 弦楽四重奏(初演)
    「白を映す碧 
     ヴァイオリンとコントラバスのために」
J.Barriere Sonata a deux
G.Rossini duetto

「もう一つの弦楽四重奏のかたち」
この秋のアンペルマン室内楽シリーズは10月の末に島根県津和野町でアンペルマン・デュエット3公演、11/1 に福島県伊達市保原町と 11/2 に東京でアンペルマン・カルテットです。
2011年に東京と津和野町でオクテット(八重奏) 2012 年は弦楽クインテットでした。
私は東京で生まれ20歳でベルリンへ留学し今に至ります。江戸初期からの左官と大工の家系で生粋の江戸っ子ですので東京以外には訪ねる親戚もなく、ほとんど知らずに育ちました。ベルリンで音楽活動を始めて30余年、音楽だけではない様々な経験の上に現在の私があります。
ベルリンの壁崩壊とともに一度は消滅する運命となった東独生まれの歩行者信号機、アンペルマンはその可愛い姿からキャラクターとして人気を博していますが,私もアンペルマン社の日本大使として関わることになり、明治時代に軍医としてベルリンに留学した文豪鴎外森倫太郎の故郷がアンペルマンの本拠地ベルリン中央区と姉妹都市のご縁もあり,アンペルマン室内楽シリーズを続けています。日本では東京にしか住んだことのない私にとって津和野は縁の深い場所となりました。
ベルリンでの音楽以外の活動で知り合った日本の方々は多く、ベルリン在住だからこそ!と感謝しています。そのおひとりが伊達保原在住の写真家、青柳陽一氏です。長いおつきあいをさせていただき帰国の度に保原にお邪魔しています。
私の現在の本拠地ベルリンから第3回となる秋のアンペルマン室内楽シリーズを縁の深い東京、津和野、保原で開催できることは嬉しく,そしてありがたく思っております。

コンサートのテーマは「もう一つの弦楽四重奏のかたち」です。
私が演奏します楽器コントラバスは,オーケストラでは活躍もしますし、なくてはならないベースですが室内楽の世界では「お呼びがかからない」ことが多いんです。典型的な室内楽の型で曲も多い「弦楽四重奏」はヴァイオリン2、ビオラとチェロです。トリオもクインテットもコントラバスが入ってる曲は少なく,誰もが知ってる有名作曲家の作品は両手に足りるか少し余るか?ぐらいの数で私でも全て演奏したことがあります。ヴァイオリニストで弦楽四重奏全てを弾いたことがある奏者はきっと皆無、喜ぶべきか悲しむべきか、、、。
イタリアのペーザロ生まれの作曲家ロッシーニ,オペラの名作を多く残してる超有名人ですが歌が入ってない作品はかなり少なく,小編成の器楽曲(室内楽)は8曲です。何と7曲、弦楽ソナタ6曲、チェロとコントラバスの為のデュエットにコントラバスを入れてくれました!
今回演奏します弦楽ソナタはやはり4人編成ですがビオラ抜きでコントラバスが入っています。そうなった由来も面白いんです。当時,作品というのは今のように作曲家が書きたいものを書くよりは,王侯貴族などの富裕層がオーダーすることが多かったのですが,この室内楽はコントラバスの名手ドラゴネッティと弾きたいという願いから生まれました。チェロとのデュエットは初演後、依頼主の銀行家サロモン家のライブラリーに収められ1968年にオークションにかけられ大英博物館が手に入れるまで行方不明でした。「この楽器に正しい音程を求めるのは間違っている!」なんてコントラバス弾きだったブラームスの父親が発言したくらい、表舞台には似合わなかったコントラバスにチェロとのデュエットを弾かせるとは、当時はかなり思い切った試みだったと思いますがドラゴネッティ氏が名手だった証拠でもあります(コントラバスは近年奏法が格段に進歩したと言われる楽器なんです)。オーケストラでは土台担当の低音楽器2本での楽しい会話,お楽しみ頂けると存じます。
弦楽ソナタも,ロッシーニの得意なオペラのエッセンスがたっぷり詰まった曲です。3作品の楽章ごとに全く違う場面、お楽しみください。
「もう一つの弦楽四重奏のかたち」はロッシーニの3曲に加えて,この春に東京で行ったアンペルマン・デュエットの為に素晴らしい作品「白を映す碧」を作曲してくれた高橋幸代さんの新曲もお届けします。
ヴァイオリンの2人は昨秋の弦楽クインテットでご一緒した東京芸大大学院卒の佐藤優芽さん、渡辺彩さんです。一昨年にベルリンドイツ交響楽団のメンバーとドボルザークの五重奏を演奏しましたが,昨年は同じ作品を別の魅力を持ったドボルザークとして演奏できたのは彼女たちのお陰です。チェロは私の30年来の友人で室内楽仲間のグスタフ・リヴィニウス氏が来日してくれます。チャイコフスキーコンクール優勝の世界的ソリストの彼が、今回参加してくれるのは楽しみです。
オーケストラ、室内オケ、教会音楽と活動の場は多いですが,一番好きな室内楽を仲間たちとお届けします,
どうぞお楽しみに!
私もとっても楽しみにしております。
                                       高橋 徹


チケット購入はアンペルマン公式Webショップでお願いします。
http://www.ampelmann-shop.net/index.html
今回は300席のホールです。
お誘い合わせの上、ご来場をお待ちしております!

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  • 2013年11月02日 (土) 19時15分 開演
  • 東京都 白寿ホール
  • 2013年11月02日 (土) 締切
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参加者
1人