<キャロル・エムシュウィラー>
1921年ミシガン州アンアーバー生。1949年にSF界で活躍するイラストレーターのエド・エムシュウィラーと結婚。前衛的な短編小説を書いていたが、90年にエドが他界してから本格的なSF長編を刊行し始めた。『カルメン・ドッグ』は長編第一作目。受賞歴は多く、"Creature"で2002年度のネビュラ賞、"The Mount"は2003年度 P・K・ディック賞、"I Live with You"で2005年度のネビュラ賞、2005年度の世界幻想文学大賞の生涯功労賞を受賞。ル・グィンをして「たいへんな寓話作家、驚異的なマジック・リアリスト、もっとも強くもっとも複雑でもっとも堅実なフェミニストの声を作品の中にもっている」と言わしめた。