これまで「特別なワイン」も都合40種程のワインをご提供して参りましたが、カベルネ・ソーヴィニヨン種の出番が案外少なかった(3本)ようです。今回はナパの新星、ダリオッシュの看板ワイン「シグネチャー」です。公開中の映画「サイドウェイズ」でも特別なワインとしてしばしば登場していますので注目度も高くなってますね。フルボディ好きのカベルネ・ファンにもきっとご満足頂けることでしょう。

ナパのマウント・ヴィーダー、オーク・ノール地区の自社畑葡萄を使用。品種はカベルネ・ソーヴィニヨン85% メルロ9% カベルネ・フランとマルベックが各3％。カリフォルニアというより完全にボルドーを意識したセパージュです。手摘み収穫、丁寧な選果、フレンチオーク(新樽85%)による熟成と、とても手をかけたワインです。はい。細かなスペックはあちこちで露出していますのでこの程度にしておきましょう。プラムでしかできないご紹介にこだわっておりますので。

「ダリオッシュ」というのはイラン出身の創業者のお名前なのですが、やはり連想されるのは古代アケメネス朝ペルシャの王、ダレイオス1世です。世界史をお勉強された方はテストに出ますので覚えているはずです。ダリオッシュ・シグネチャーは極太のボトル、ラベルに描かれたペルシャ風の男など、いかにも王のワインという威厳が感じられます。
ダレイオス1世はギリシャ征服には失敗しましたが、オリエントを統一して東西文化の架け橋を作ったのです。それになぞらえてか、ダリオッシュはワインにおけるヨーロッパとニューワールドの架け橋を演じたいということでしょう。シグネチャーの裏ラベルには古代ペルシャがヨーロッパへ葡萄品種や栽培方法の発展をもたらしたという記載もあります。やはり短い期間に実力で成長したワイナリーには明確な理念と信念が備わっていると感じてしまいます。

さて、最後に冒頭でお伝えした映画「サイドウェイズ」ですが、ダリオッシュは生瀬勝久さん演じる大介の結婚パーティ用に用意されたもので、また鈴木京香さん演じる麻有子が顧客の無理な要望に応えるため探し出す場面などで登場します。ちなみにプライベートでもワインがお好きな主演の小日向文雄さんが一番気に入ったワインもダリオッシュだったとか。「余ったワインはみんなで飲もう」と言って振舞うシーンがあるのですが、あのダリオッシュ・シグネチャーは合計＄4000は下らないでしょう！まったく映画の中とはいえ豪勢なホームパーティです（笑）

皆様もそんな豪勢なムードの一端をこの月末に。

☆今回のワインは状態に応じてデカンタージュさせて頂く可能性がございます

抜栓：　11月27日（金）
特別価格 \2500(税別) / 1glass
※売り切れ次第終了致します。
※数量に限りがございますため、お一人様１杯までとさせて頂きます。
お問い合わせ：03-3780-6977　bar Plum