Olivier Manoury オリヴィエ・マヌーリ(バンドネオン奏者) 1953年フランス生。青年期にオーヴェルニュ人の多く住むバスティーユ地区や地下鉄でバグパイプを演奏。国立美大で絵画・彫刻を、ソルボンヌ大で文学を修得。その後、バイオリン・ヴィオラ・民族楽器などを製作。バンドネオンの演奏家、調律、修理をするようになり79年よりプロ活動に専念。多くのタンゴ楽団および自分のグループ「Tangoneon」「Tempo di tango」ジャズ、即興でヨーロッパ各国で活動。KATINGAというグループはカンドンベ(アフリカ要素の強いタンゴ)を強調しておりジャンベも多用され、そのユニークさで注目されている。オリヴィエ・マヌーリカルテットでは、ブラジル人、キューバ人混成でタンゴ・ジャズ・ファンクのミックスされた音楽を展開。日本ではオルケスタ・ド・コントラバスで著名なYves TorchinskyとのデュオCD「BAND MONK」で全曲セロニアス・モンクの作品でまとめ、ソロCD「SIGNATURE」では、自作・ピアソラ・ジョビン・ビルエバンス・ガルデル・デカロと彼の魅力を余すところ無く伝え好評。またACCORDINAの演奏も行っている。作曲家としては映画・テレビ・サーカス・演劇・ダンス(モーリス・ベジャールのChe Quijote y Bandoneonなど)で幅広く活躍。
Jean Laurent Sasportes ジャン・サスポータス(ダンサー) 1952年カサブランカ生。マルセイユで数学・物理・哲学を学ぶ。75年パリでモダンダンスを始め、79年ピナ・バウシュ舞踊団のソロ・ダンサーとなる。世界中の劇場で踊り続け、ピナの代表作「カフェ・ミュラー」は以来28年間270回におよぶ。ペドロ・アルモドバル監督「Talk to Her」(アカデミー脚本賞、ゴールデン・グローブ外国語映画賞)の冒頭でカフェ・ミュラーが使われ、「世界で一番哀しい顔の男」と評される。96年独立。その後はピナの主要レパートリーでのゲストとして出演し続けている。現在は、自らのダンスグループ「カフェ・アダダンスシアター」を結成、俳優、オペラ演出、振付家、ワークショップなどで活躍している。合気道から派生した「気の道」をマスター。日本文化全般に造詣が深い。