仏教用語では、「灌仏会」と言うのが正式な名称ですが、「花まつり」と言う俗称の方が、この卯月(4月)の桜も満開となる季節の美しさと、春を迎える歓びを表していると思います。 子どもの頃、当時昭和30年代の谷中で少年時代を過ごしていたボクは、お寺でいただける甘茶がうれしくよく一升瓶を持って甘茶をいただきに参拝しました。 すると、お寺の境内で夜に映画会をやると教えていただきました。谷中墓地の桜並木を過ぎて見に行った映画は、ボクが初めて見たウォルト・ディズニー制作のアニメーション映画でした。ディズニー初期のミッキーマウスの活躍する短編映画と、『わんわん物語』(1955年制作公開)だったと思います。トランプとレディと言う主人公(犬ですが)の名前から分かるように、このディズニー初のオリジナル脚本には、どこか後に影響を受けたのかと思わせる暗示的な設定だったのです…(原題「Lady and the Tramp」。「お嬢様と風来坊」もしくは「貴婦人と浮浪者」と訳されている。日本公開名が「わんわん物語」)。