1997年4月から始まった「東アジア歴史文化研究会」もこの度で100回目を迎えます。あしかけ18年、こんなに長く続くとは思いもしませんでした。これもひとえに支えていただいた皆様方のご支援の賜ものと厚く御礼申し上げます。

この度、100回目の記念すべき研究会は、9月30日（月）午後6時半から新宿常円寺にて開催いたします。講演者は保守派の論客で有名な拓殖大学総長の渡辺利夫先生です。「憲法改正なぜ必要なのか！戦後レジュームから脱却するとき」のテーマで語っていただきます。

戦後70年たった今も、日本人の精神構造はGHQの占領政策の呪縛からいまだ脱却できていません。それだから単にGHQから押し付けられた憲法だからダメだ、という問題だけではなく、日本をどういう国家にしようとするのか、その明確なビジョンがあってはじめて憲法改正できるのではないでしょうか。

櫻井よしこさんはコラムのなかでこのように主張しておられます。
「憲法改正のために必要なのが、日本が自主独立の日本らしい日本になることなのである。それは憲法改正なしには成し遂げられないことだ。日本が日米同盟を強化して米国に日本の柱であり続けてほしいと願っても、いま、米国自身が大きく内向きに転換しつつある。日本の望むようには日本を守ってくれないかもしれない時代に入りつつある。・・・そうした中で日本にはいま、戦後の他国依存の異常な体制から脱却することを悲願とする首相が存在する。自民党が衆参両院で大きな勢力を有すると思われるいまこそ、憲法改正をはじめとする根本的変革を目指すべきなのだ」と。

今回、記念すべき100回目にふさわしい講演者として渡辺先生を迎え、憲法改正について学んでまいりたいと存じます。
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第100回東アジア歴史文化研究会のご案内

この度の研究会は、拓殖大学の渡辺利夫総長に「憲法改正なぜ必要か！戦後レジュームから脱却するとき」のテーマでお話しいただきます。先の大戦でポツダム宣言を受諾した日本は、GHQの占領政策のもとに日本国憲法が施行され、65年以上が経過しました。この間一度も憲法が改正されたことはありません。欧米諸国では当たり前のように改正され、日本と同じ敗戦国ドイツは実に58回も憲法を改正しています。ところで、なぜ憲法改正をしなければならないか。21世紀に入り、あきらかに安全保障、外交、教育等、様々な面で変化に対応することができなくなっています。とりわけ尖閣問題が起こってから集団的自衛権、国防に対する明確な法律が必要となってきました。今回、戦後レジュームから脱却するためにも憲法改正について皆様と真摯に学んでまいりたいと存じます。お誘い合わせの上、ご参加いただきますようご案内申し上げます。

日　時　2013年9月30日（月）午後6時30分〜8時45分
場　所　常円寺 本堂１F会議室
新宿区西新宿7-12-5　TEL03-3371-1797
テーマ　「憲法改正なぜ必要か！戦後レジュームから脱却するとき」
講　師　渡辺利夫氏（拓殖大学総長・経済学博士）
参加費　2,000円
主　催　東アジア歴史文化研究会
Eﾒｰﾙ：e-asia@topaz.ocn.ne.jp

【渡辺利夫氏プロフィール】
１９３９年山梨県甲府市に生まれる。慶應義塾大学卒業、同大学院博士課程修了。経済学博士。筑波大学教授、東京工業大学教授を経て2005年より今年３月まで拓殖大学学長。現在、拓殖大学総長。東京工業大学名誉教授。開発経済学・現代アジア経済論専攻。日本安全保障・危機管理学会会長、外務省国際協力に関する有識者会議議長。山梨総合研究所理事長。松下政経塾理事。日本教育再生機構理事。ＪＩＣＡ
国際協力功労賞。外務大臣表彰。著書に『成長のアジア 停滞のアジア』（東洋経済新報社、吉野作造賞）、『開発経済学』（日本評論社、大平正芳記念賞）、『西太平洋の時代』（文藝春秋、アジア太平洋賞・大賞）、『神経症の時代−わが内なる森田正馬』（ＴＢＳブリタニカ、開高健賞正賞）がある。近著に『アジア経済の構図を読む』（日本放送協会出版会）、『中国経済は成功するか』（筑摩書房）、『種田山頭火の死生−ほろほろほろびゆく』（文藝春秋）、『海の中国』（弘文堂）、『私のなかのアジア』（中央公論新社）『新脱亜論』（文藝春秋）、『君、國を捨つるなかれ』『国家覚醒―身捨つるほどの祖国はありや』（海竜社）など多数。