クリスマスツリーは、冬だけにあらず。

夏のようなうだる暑さに見舞われた、長良川競技場にそれは現れた。聖地のピッチに出現した、１０人の人間によって美しく描かれたクリスマスツリーは、岐阜に栄光をもたらした。

秘技、４ー３ー２ー１システム。ナザリト、難波の２トップに頼りっぱなしの４ー４ー２からの脱却を図ったこのシステムが、京都のゲームプランを完全に壊した。これで順位も１４位にあがり、いよいよ上位が見えてきた。そして、上位チームからの初勝利に、大いに湧いた。

さて、今節も天敵襲来。大分トリニータ。

１０シーズンの勝利以来、勝てていない相手。京都に勝ったこの勢いを以てして、大分の地で躍動し、連勝を飾りたいものだ。

岐阜に現れた、美しきクリスマスツリーは、大分の地でも躍動する。大分よ、Ｊ１昇格プレーオフ初代王者としてＪ１を戦った姿は立派だ。しかしそれは昨シーズンまで。今シーズンはただ、ステップアップするための踏み台でしかない。未だ成し遂げていない、３連勝への礎となるがいい。

さあ、岐阜の季節が来た。６月の勝率の高さはいわずもがな。この時期に勝ち点を稼ぎ、栄光のシーズンへの試金石としようではないか。