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開催終了CINEMA CAF-CONS#93 『ロシア革命アニメーション1924-1979』ロシア・アヴァンギャルドからプロパガンダへ

詳細

2009年10月13日 18:32 更新

今回のシネマカフコンスは、旧ソヴィエト連邦の共産主義プロパガンダを目的として作られた短編アニメーション「ロシア革命アニメーション1924-1979」を上映!
『狼に気をつけろ』『前進せよ、今がその時だ』など、タイトルを聞くだけでもテンションが上がるような作品が目白押し。
ポップでアヴァンギャルド、先鋭的なセンスと過剰なアジテーションに彩られた映像世界に打ちのめされること間違いなし!
A・Bプログラム共に、各6作品厳選上映!!
これまでのアニメーションとは一線を画す、極めて特異なアニメーションの世界!!是非ご堪能あれ!

●cream
10/15(木)19:00【プログラムA】/21:00【プログラムB】
※開場は上映開始の1時間前
各回料金
¥1.500(1ドリンク付き)or
¥1.800(デザートセット付き)or
¥2.000(ディナーセット付き)
□クリーム:093.533.3311 北九州市小倉北区馬借1-15-8
http://www.cream-colony.com/

<解説>
「チェブラーシカ」や、宮崎駿に大きな影響を与えた「雪の女王」またはノルシュテインの切り絵アニメをロシア・アニメーションの表の顔だとするならば、こちらは我々にはこれまで窺い知れなかったダークサイド。
1917年に始まった共産主義革命の過程で、資本家やファシズムそしてアメリカを徹底的に否定し、革命の成果を誇示するために、早くからアニメーションのイメージ伝達の即効性に着目していたソヴィエト政府は、人民を洗脳する手段として、共産主義プロパガンダを目的としたアニメという特異なジャンルを80年代末の体制崩壊まで一貫して発展させていった。
今見ると逆にカテゴライズ不能、ポップで刺激的なこれら短編アニメーションの数々――ジガ・ヴェルトフによるロシア・アヴァンギャルドの影響色濃いソ連最初期のアニメや、ロシア未来派の雄マヤコフスキーに捧げられたコラージュ・ワーク、そして米ソ冷戦真只中に、資本主義批判の建前のもとに敵国アメリカ以上のポップカルチャー趣味を炸裂させてしまった謎のアジテーション・アニメまで――

Aプログラム<全6作品:約60分>
●「ソビエトのおもちゃ」(1924)監督:ジガ・ヴェルトフ
食欲と性欲を満たし、満腹で動けなくなったブルジョワ。
そこへ労働者と農民がやってきて、ブルジョワの腹を裂いて税金を絞りとる。
●「百万長者」(1967)監督:ヴィトールド・ボルジロフスキー、ユーリー・プルィトコフ
アメリカは金さえあれば動物だって代議士になれる国。
ブルジョワ婦人が自分の飼い犬のブルドックに100万ドルを贈与。
金と権力を手に入れたブルドッグはついにはアメリカ議員にまで上り詰める。
●「予言者と教訓」(1967)監督:ヴャチェスラフ・コチョノチキン
ソ連の台東に怯える資本家たちが怪しげな予言者に群がる。
「5カ年計画は机上の空論」「ファシストとの戦争に敗北」「スプートニクの打ち上げは失敗」、気前の良い予言の連発に狂喜する資本家たち。
でも予言はすべて大外れ。
●「狼に気をつけろ」(1970)監督:エフィム・ガムブルグ
ヨーロッパの山中で発見された野生の狼少年。
孤児院に引き取られた彼は何とか人間性を取り戻すが、あるときナチスの再興を目的とする組織に捕えられ、戦闘員として再教育を受ける。
破壊的イメージに満ちたダーク・プロパガンダ。
●「電化を進めよ」(1972)監督:イワン・アクセンチュク
ソ連全土に電線が行き渡りこの地から暗闇が一掃される。
共産圏の科学の進歩をサイケデリックな映像で讃える。
「共産主義とはソヴィエトの権力プラス全土の電化であるーレーニン」
●「射撃場」(1979)監督:ウラジーミル・タラソフ
アメリカの失業者の若者が射撃場で生きた標的になるという職を得る。
生身の人間を実弾で狙うこのゲームは大当たり。
アメコミ以上にポップな記号に満ち溢れた傑作。

Bプログラム<全6作品:約60分>
●「惑星間革命」(1924)監督:ゼノン・コミッサレンコ、ユーリー・メルクーロフ、ニコライ・ホダターエフ
地球を逃げ出したブルジョワ階級を追って革命軍が宇宙船で火星へと向かう。
そして火星でも共産主義革命を成就するのだった。
ロシア・アヴァンギャルド美術のごった煮アニメーション。
●「映画サーカス」(1942)監督:レオニード・アマリリク、オリガ・ホダターエワ
スラップスティック・コメディさながら、身の程知らずにもソ連侵攻を企てたヒトラーとそのクローンたちをこっぴどく笑いのめす。
●「ツイスター氏」(1963)監督:アナトーリー・カラノヴィチ
ソ連に人種差別など存在しない。
レニングラードを訪れたアメリカ白人ツイスター氏は、宿泊先のホテルに有色人種も泊まっていることを知り予約をキャンセル。
そんな彼をいさめるため、どのホテルも彼に部屋を貸さずついにツイスター氏は異国の地で宿無しに・・・。
●「株主」(1963)監督:ロマン・ダヴィドフ
アメリカ人工場労働者のチェイス氏は何でもローンで買い揃え豊かな暮しを満喫。
しかしひとたび首を切られるや財産全て差し押さえられ家も奪われ自分の骨まで売る羽目に。
45年も前にサブプライム問題の発生を見事に予言。
●「生かされない教訓」(1971)監督:ワレンチン・カラヴァエフ
東西ドイツが再統合するとナチスの悪夢が甦ると煽りベルリンの壁を正当化するプロパガンダ。
元ナチ信者がドイツの復権を夢見て東へ向かい行進するが、ベルリンの壁に阻まれてすごすごと退却する。
●「前進せよ、今がその時だ」(1977)監督:ウラジーミル・タラソフ
ロシア・アヴァンギャルドを代表する詩人ウラジミール・ヤマコフスキーの詩や、彼がロトチェンコと共に制作したポスターなどをベースにした、刺激に満ちた前衛アニメーション。

公式サイト http://www.takeshobo.co.jp/sp/russia/

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