”IT”という言葉は今ではすっかり馴染み深いものになっていますが、私がパソコンをいじり始めた頃はMSXという規格のPCが全盛でありました。それを使ってBASICというコンピュータ言語を使ってブロック崩しゲームなどをプログラムするわけです。 その当時は”IT”といった言葉はもちろん聞いたこともありませんでした。電話機とカプラという装置を使って行うパソコン通信なるものもありましたが、子どもには手の届くものではなかったし、何につかうものやら”?”でした。 それが今やインターネット、携帯・・・”IT”は日常にすっかりとけこんでおります。今回のタイトルを決定するにあたって語り手の広岡さんと世話人の方々とのやりとりがいろいろとありました。広岡さんから提示されたタイトルには”IT”ではなく”ICT”と記載されていました。調べてみると”IT”は「Information Technology」ですが”ICT”は「Information and Communication Technology」だということです。「Communication」の違いですね。 私がパソコンをいじり始めた頃は、パソコン関連の情報は少なかったのですが、その分、同じ興味を持つ友達とあーでもない、こーでもないとパソコンをいじりながら情報のやり取りをしておりました。パソコンを通じて「Communication」を行っていたわけです。意味は少々違うかもしれませんが「ICT」をやっていたのかも知れません。 私の追想で前置きが長くなってしまいました・・・。 ”IT”という言葉がすっかりなじんだ現在ですが、パソコンをいじっていた子どもの頃には全く想像できない世界でした。そして、これから先、”IT”はどのように進化し、どのような世界を創るのでしょうか?今回は未来に胸をときめかせる科学夜話になりそうです。