ジム・オルークは、過去20年に亙って、Gastr Del Sol、Red Krayola、Sonic Youth のメンバーとして活躍しつつ、前衛音楽(アヴァンギャルド)とアンダーグラウンドの両者を架橋する極めてユニークな存在として、ポピュラーとアヴァンギャルド双方の音楽シーンに継続的に関わってきた。即興音楽のシーンでは、デレク・ベイリー、ヘンリー・カイザー、イクエ・モリ、坂田明といった名だたる元老たちと共演を重ねてきている。又プロデューサーとしてもWilco、SonicYouth、Stereolab、Qururiをプロヂュース。近年は若松孝二監督の『実録・連合赤軍』の音楽を担当し、平成18年度文化庁芸術祭レコード部門「優秀賞」を武満没後10周年企画(CME)「ピアニストのためのコロナ - 東京リアリゼーション -」で受賞。
■ASUNA(アスナ)
1980年生まれ、石川県出身。1999年より古いリード・オルガンとエレクトロニクスによるドローンを主体として音楽を制作。2002年、ao to ao『Each Organ』/ 2003年、Lucky Kitchen『Organ Leaf』/ 2006年、Power Shovel Audio『Room Note』/ 2007年、SPEKK『Texture in glass tube and reed organ』w/ Minoru Sato(m/s, SASW)/ 2008年末、vectors/HEADZより自身の集大成ともいえる2枚組の大作『THIS』をリリースしたばかり。
■chihei hatakeyama
1978年生まれ。ミニマルドローンな音楽を基調にラップトップとエレキギターによるライブを展開。エレキギター等の生楽器の音を何重にも加工し、楽曲の素材として使用する。2006年米国シカゴのレーベルkrankyよりファーストアルバム「minima moralia」を発表。同年、Bellingham Electronic Arts Festivalに招待され、Prefuse 73, Greg Davis, Sebastien Roux等と共演。2007年には伊達伯欣とのユニット「opitope」のファーストアルバム「hau」をSPEKKよりリリース。2008年にはソロ2作目の『dedication』をリリース。
■soundworm(庄司広光)
音の虫、と書いてサウンドワーム。庄司広光の音楽家としての変名。またはリーダーユニット。90年代半ばより活動、2007年7月、360°recordsより1stフルアルバム"instincts and manners of soundworm"を発表。同年8月、エンドレスカセットテープを素材にした連作"fragmented tape loops"を発表。2008年6月、千駄ヶ谷loop-lineにて初の個展"wow & flutter"を開催。また録音〜マスタリングエンジニアとして「皿disc」を主宰し、多くのアーティストや作品に関わっている。