Pere Portabella 1929年生まれ。スペイン・カタロニア出身。1960年代からフランコ独裁政権に反対する民主化運動に携わり、77年には上院議員に選ばれ、現行のスペイン憲法の制定に関わる。政治活動の傍ら、ルイス・ブニュエルやホセ・ルイス・ゲリンのプロデューサーを務め、映画監督としても数多くの作品を発表し、ベネチアやカンヌを始め世界中の国際映画祭で上映されている。近年、MoMAやTATE MODERNで特集上映も行われた。日本での公開が待たれる、知られざるスペインの巨匠。 http://www.pereportabella.com/home
[上映作品] "Mudanza (Removal)" Directed by Pere Portabella No dialogue 20min 2008 詩人ガルシア・ロルカの邸宅(ミュージアム)の引っ越しを記録した映画。白壁の美しい部屋から、故人が所有していた美術品や家具などが運び出される。物や空間から立ち上ってくる面影。エリック・サティや同郷のフェデリコ・モンポウのピアノ音楽を想わせる、詩情溢れる作品。これは気配の映画である。ベネチア国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭招待作品。日本初公開。(田巻)
"Sailing across images" Film by Shinkan Tamaki Music by Tetuzi Akiyama + Toshimaru Nakamura Original sound track taken from "Semi-Impressionism"(Spekk KK020) Thanks to Spekk 14.5min 2012 映像と音の狭間で、知覚は曖昧に移ろう。 船で旅に出た。後方のデッキに出て、穏やかな海を眺め続けている。目の前には、広がり続ける空、傾きかかった水平線、水面に照りつける強烈な太陽光、船が海に描く軌跡。そして、エンジンと波の音、船の底から伝わる振動と心地良い風。今ここにある全ての瞬間を感じ取ろうとしている。私は海を見に来たのだ。そう思いながら、いつの間にか空想に耽っているのかもしれない。時折聞こえる汽笛が、目の前の風景を鮮明にさせる。
Curated by Shinkan Tamaki Flyer design by Mina Takeda Thanks to Films 59