旧正月十五日　

【元宵・小正月・上元】

十五日または十四日夜に左義長(どんど)、また厄除けとして小豆粥を食べる風習がある。
また「かまくら」「ほんやら洞」も本来はこの日の行事。

上元は道教の祭日。三元を天官(福徳)・地官(贖罪)・水官(息災)の三官という神様の誕生日とし、季節の節目として、火を焚くなどの祭が行われる。
中国では、元宵節という祝日となっていて、元宵や湯圓という団子や、豆粥を食べる。また魔よけとして爆竹を燃やす。
元宵は元夕、元夜ともいわれ、上元の夜(宵)の意。太陽の祭日としての元旦(元日の日の出の意=元朝)に対する、月の祭日と考えるとおもしろい。

どんどの当て字としては三毬杖、三木張、三毬打などのほか「爆竹」とする地方もある。

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小豆粥はもとは七種粥(ななくさかゆ)(延喜式)。米のほか、粟、黍、胡麻、小豆などの穀物を入れた粥。ただし、平安時代でも一般的には、小豆粥をたぺていたらしい(枕草子、土佐日記)。現在の七草(正月七日)はもと七草羹(汁物)。七種と同じ読みであったこと、また七種粥が廃れ、小豆粥だけになったことで、ななくさといえば七草粥となった。

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