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開催終了AMAMI SHIMAUTA LIVE 奄美シマウタ

詳細

2005年11月26日 21:24 更新

AMAMI SHIMAUTA LIVE 
奄美シマウタ@ 代々木MY BACK PAGES
12月18日(日)7:00PM START
通常メニュー+LIVE Chage?1500
主催■山川さん

焼津半次さんの書き込み引用です。

話題の奄美シマ唄ユニット“マブリ”がユイ・ママと代々木の「マイ・バック・ページス」に初登場!

日時:12月18日(日)@マイ・バック・ページスhttp://www.zoono.co.jp/
出演:マブリ&ユイ・ママ
開演 PM7:00〜
ライヴ・チャージ:1500円(安い!!)

“マブリ”は奄美、喜界島3世のタナカアツシ(唄、三味線、ギター)と奈良大介(唄、ジャンベ、チヂン)からなるユニット。伝統的な三味線スタイルだけではなく、伝統的な歌い回しだけを残して、ギター、ジャンベを用いたシマ唄の発展形を聴かせてくれる。
 元々、奄美に三味線が伝わったのは江戸時代のこと。朝崎郁恵さん曰く、三味線が入って来る以前は打楽器だけで歌われていた筈だから、伴奏楽器は何でもOK!ピアノとのコラボが多い朝崎さんに対し、“マブリ”のセンスはすこぶる現代的でロック的。ギターとパーカスの組み合わせで聴くと、ブルースにもワールド・ミュージックにも聴こえるから面白い。
 そしてユイ・ママは五反田にある沖縄料理店「結いま〜る」http://www.go-tanda.jp/yuimaru.htmのママさん。店では定期的にユイ・バンドでライヴを行っている。先日NHKでオン・エアーされた朝崎郁恵さん出演のドキュメンタリー番組「世紀を刻んだ歌・十九の春」の冒頭にも出演、その美声を聞かせてくれた。

 一般的にはまだ奄美シマ唄に対する認識は殆ど無いに等しいかも知れないが、実は元ちとせの裏声を多用した歌い方は奄美シマ唄の特徴でもある。ちなみに、ここで言うシマ唄の“シマ”とは島(アイランド)ではなく、集落、村落の意味。今は少なくなってきてるが、かつてはシマ毎に異なるシマ唄が存在したことからシマ唄と呼ばれるようになったものだ。THE BOOMが「島唄」なんて紛らわしいヒットを放ったお蔭で訳が判らなくなっってしまったが、元々沖縄には島唄はなく、シマ唄と呼ばれるものは奄美の唄に限られる。
 そんな奄美のシマ唄の歴史は古い。今や日本本土では失われてしまった万葉言葉で歌われている歌詞(シマグチ)からしても少なくとも1000年以上の歴史があることは間違いないのではないだろうか。例えば、「魂」は「たましひ」「賜れ」を「たぼれ」と読むが、「拝み候」が「ウガミショレ」になってしまうと、さっぱり判らない。従ってシマ唄の歌詞は、一般の日本人が聞いても全く意味がわからないことが多いし、今や地元の人でもわからないようだ。が、言い換えれば、奄美のシマグチを繙くことは、失われた日本の言語や日本人の感性、精神構造、心象風景などを知る上でも面白い。

 詩の内容はかつて教科書代わりだったと言われる教訓歌や、その時代、時代の世相が歌い込んだ唄もあれば、薩摩や琉球王朝の支配に苦しんだ民衆の心情を綴った唄、切々としたラヴ・ソングもある。その内容は千差万別だが、島人(シマンチュ)たちの喜怒哀楽を刻み込み、時として男女の仲を取り持った唄たちは、裏声を多用した唱法と相俟って独特の哀切感を湛えている。またシマ唄は奄美の歴史、文化を今に伝える唯一の伝承でもある。と言うのも奄美には書に記された歴史書が存在しないからで、島津支配時代にそれらは全て抹殺されてしまい、今や口承で伝わっているシマ唄のみが唯一の手がかりとなっている。その形態はヨーロッパならば、特に北欧や東欧、ケルト圏に顕著だが、キリスト以前の民俗信仰や価値観がキリスト教から迫害されながらも古い民謡に刻み込まれて今日まで生き続けているのと同様だと言ってもイイかも知れない。

 固い話になってしまったが、実際のシマ唄は徹底してファンキーでありアナーキーでもある。まず歌詞は無尽蔵に近いほどあって、どの曲でどの歌詞を使って歌っても構わない。求愛の唄も歌詞を変えればプロテスト・ソングにもなり、労働歌、祝い歌にもなる。そもそも曲と歌詞が一対という概念が皆無なのだ。組み合わせは自由自在で、これといったルールもないというロックすらぶっ飛んでしまうフリー・スピリットが痛快極まりない!

 即興でお互いの持ち歌を掛け合う“唄遊び(うたあしび)”という形態もまた面白くユニークなものだ。かっては村の境界を巡る土地争いすら歌の掛け合いで解決した(歌詞が出なくなった方が負け)こともあったほどだから、とことん平和的な解決方法。それこそ、ブッシュとフセインも世界同時中継で歌掛けで決着をつければ、高視聴率も期待出来るし、さぞかし見ものだったのだが…。

 その“歌掛け”歴史は古事記や日本書紀に登場する“歌垣”にまで遡れる。つまり、古代の日本で盛んに行われていた風習が奄美にはまだ残っているわけで、そんなことを考えると日本文化の源流を知る上でも面白い事実であり、何やら歴史的なロマンを感じさせる。今でもお互いにその場で歌詞を選んで唄を掛け合う“掛け唄”は、酒場でのハイライトになっている。言うなれば、究極のヴォイス・インプロヴィゼーション、“歌掛け”(コール&レスポンス)には、音楽、歌の原点でもある即興性が息づいているのだ。

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