拝啓 時下ますます御清祥のこととお慶び申し上げます。 独立行政法人科学技術振興機構の社会技術研究開発センターでは、「安全・安心」という視点から新興すべき科学技術全般にかかわる研究を平成16年度より進めて参りました。本年度からは、テロリズム対策に資する科学技術全般に関する取組みを開始しております。 この度、当センターでは「日本国内外における生物兵器テロ・感染症対策の課題」と題するセミナーを開催致します。近年、科学技術の目覚しい進歩とともに、民生用に開発された科学技術の汎用性が高まり、とりわけライフサイエンス分野においてはそれが社会の福利を脅かす、デュアルユース(軍民両用)技術の懸念が国際的に高まっております。科学技術先進国においては、安全性を確保しつつ、研究開発に関するガバナンスのあり方を考えていく「バイオセキュリティ」、また生物剤実験室における安全を確保するための「バイオセーフティ」などへのさらなる取組みの必要性が求められております。 当センターでは、元英国政府高官として長く国際安全保障政策を担当され、また国連イラク特別委員会(UNSCOM)でもイラク大量破壊兵器の主席査察官を歴任された、テレンス・テイラー国際ライフサイエンス評議会(International Council for the Life Sciences)会長が来日されるに際し、諸外国における生物実験室の安全管理体制について考えると同時に、感染症サベーランスのあり方、感染症・バイオテロ発生時の危機管理体制、科学技術の研究開発に関する行動規範のあり方に関しても議論を行います。 ご多用中とは存じますが、積極的なご参加をお待ちしております。 敬具 記 1.期日 平成19年 8月13日(月) 16:00−18:00(最大18:30)
テイラー氏のプロフィール テレンス・テイラー (Terence Taylor) 国際ライフサイエンス評議会 会長 (Director, International Council for the Life Sciences) o 略歴: 1992年 英国国防省 退官(陸軍大佐) 1993-97年 国連イラク特別委員会(UNSCOM)主席査察官 1998-00年 英国際戦略問題研究所(IISS) 2001-05年 IISSワシントンDC支部初代事務局長 2006-現在 国際ライフサイエンス評議会(ICLS)会長