OM スティーヴ・アルビニ&ボブ・ウェストンというSHELLAC勢が完全バックアップした最新作であるサード『Pilgrimage』で確実にシーンの支柱となったOM。実際にこの作品は数々の音楽誌・音楽サイトにて2007年度ベスト・アルバムに輝きました。とにかく中毒性高し!宇宙度高し!神度高し!山脈度高し!入ったらマジで抜けられんその世界は、ドゥームやらエクスペリメンタルやらミニマルやらポストロックやらプログレやスロウコアやらエスノやらフォークやらヨガやらピラミッドやら曼荼羅やらやら、ゆったり踏みしめながら山登り。チョモランマ級の金字塔を打ち立てたのでした。 OMを語るとき絶対外せないのが前身バンドであるSLEEP。伝説のドゥーム・バンドとして95年には歴史的名盤『Jerusalem』を発表。現在もこの作品は幅広いシーンに多大な影響を与えています。その後SLEEPは解散し、メンバーのマット・パイクはHIGH ON FIREを、そして残りの二人、アル・シスネロスとクリス・ハキアスによってOMは2004年にスタートしました。 OMの編成はベース&ドラムという実にシンプルなスタイル。しかしながらそのヘヴィネスと浮遊感は確実に地上のそれとはかけ離れています。執拗なまでに繰り返される重低音ベース・リフとリズム、そしてマントラのような歌い回しは既にバンドのトレードマークに。それでいて所謂ロック・フィールドにきっちり佇んでいるあんばいも素晴らしい。BLACK SABBATH、EARTH、SUNN O)))、NEUROSIS、MELVINS、BORIS、ISIS、KHANATE、JESU、更にはMILES DAVIS、THE DOORS、PINK FLOYD、SWANS、LOW、CODEINE、SLINT、UNWOUNDなどなど、様々なアーティストとリンクしまくっているのです。 現在はクリスに変わって新ドラマーとしてエミル・アイモス(GRAILS)が加入。そして来日直前の5月には、07年12月のALL TOMORROW’S PARTIESに続きスペインのATP STAGE AT PRIMAVERA 08にSHELLAC、EXPLOSIONS IN THE SKY、BORIS、POLVO等と参戦!そんな温まりに温まりまくったOMの圧倒的なパフォーマンスをぜひ全身全霊で味わってください!