(1) Bodegas San Pedro Regalado, Ribera del Duero DO “Canta Perdices” 2009【リベラ・デル・デュエロ】 ⇒スリムな長距離ランナーという印象。なかなかスケールの大きいワインです。ブドウ樹は1900〜1920年に植えられたもので、樹齢100年にも達する超古木。この地域の最も古いブドウ樹の一部となっています。畑は850〜900mの高地にあり、砂、粘土および石の混ざった土壌。ブドウは丁寧に手摘みされます。ステンレスタンク(28℃)で15日間発酵を行なった後、フレンチオーク樽で12ヶ月間熟成させます。ティント・デル・パイス(テンプラニーリョ)100%。パーカー91点。
(2) Bodegas J.A. Calvo Casajus, Ribera del Duero Tempranillo Vendeimia Seleccionada 2010【リベラ・デル・デュエロ】 ⇒標高950mの超高地畑、しかも樹齢90年以上。ブドウの木は荒涼とした畑にピョンピョンと大きな間隔を空けて生えています。フレンチオーク樽で14ヶ月熟成。テンプラニーリョ100%。ツルっとしたボトルのシンプルなパッケージが、なんとも美味しそうな予感。パーカー94点。
(3) Allegro Con Spirito, Toro DO “Monte Hiniesta” 2009【トロ】 土壌は砂および石の混ざった粘土質土壌で、鉄分、カリウムに富んでいます。品種はテンプラニーリョと同じ遺伝子を持ちながら、トロの地で独自に育まれたティンタ・デ・トロ100%。樹齢は高く、30年から最も古い樹でなんと100年にも達します。トロは標高が高い上に夏暑く、冬は寒い過酷な土地のため、フィロキセラの害を免れた樹が多く100年の古木が残っているのです。丁寧に手摘みしたブドウを使用。21℃のタンクで20日間発酵を行なった後、アメリカンオーク1年樽で9ヶ月間熟成させます。パーカー91点。
(4) Bodegas Teso La Monja, Toro DO “ALMIREZ ” 2010【トロ】 ⇒なんとロマネ・コンティの半分近くまで贅沢に葡萄の収量を絞り込んだワイン。18hl/haは驚異的!樹齢65年の心配なほど葡萄を凝縮させ、完熟した果実を選別しながら手作業で収穫した上で、さらに醸造所でも葡萄の選別を行ってます。こんなので本当に採算が取れるのか?!100%除梗を行い足踏みで圧搾26〜28℃の定温管理を行いながら 上面解放式タンクでで8日間醗酵,軽いピジャージュを行いながら14日間マセラシオン。 フレンチ・バリック(新樽率30%)でマロラクティック醗酵を行い,同フレンチ・バリック内で12ヶ月間熟成。ティンタ・デ・トロ(テンプラニーリョ)100%。ロバート・パーカー94点。
(5) Femal, Pago Florentino VP 2008【ラ・マンチャ】 スペインのグラン・クリュ(ビノ・デ・パゴ)です。スペイン中心地ラ・マンチャDOのエリアにあるシウダ・レアル県マラゴン村に位置しています。この地域は、日照時間が極めて長く、昼は暑く夜は寒いです。土地の特徴はガレキがメインで粘土質が混ざっています。雨量が少なくブドウは水を求めて根深く伸びていき、より多くのミネラルを含む強い樹木を作ります。雨が少ないため、糖分の高い葡萄が出来ますが、ドリップ灌漑という方法を駆使して、タンニンと酸のバランスの取れた葡萄造りをし、その葡萄を厳選して、ワインを作ります。フレンチオークとアメリカオークにて8ヶ月間熟成。低温処理にて清澄させ、人工的な手を加えずにノンフィルターで瓶詰めしています。センシベル(テンプラリーニョ)100%使用。2005年のデカンタ誌でリージョナル・スペイン・シングル・バリエタル・アワードのトロフィー獲得。