(1) Henry de Vougency, Champagne AOC Oger Grand Cru Blanc de Blancs Brut "Cuvee des Amoureux" NV【マグナムボトル】 ⇒グラン・クリュのオジェ村のシャルドネ100%。フランスで結婚のシンボルとされている鳩のマークとハートの形をエチケットに持つアンリ・ド・ヴォージャンシー キュヴェ・デ・ザムルー。キュヴェ・デ・ザムルーは「愛し合うカップルのためのキュヴェ」という意味です。
(2) Chateau Sainte Colombe, Cotes de Castillon AOC 2007 ⇒シャトー・パヴィのオーナーのジェラール・ペルスがミシェル・ロランのコンサルタントで造るワイン。今時のスタイルで、当然イケてます。パヴィやモンブスケ、キノー・ランクロの一年樽で12ヶ月熟成させるという贅沢仕様です。メルロー70%、カベルネ・フラン20%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%。
(3) Chateau Rol Valentin, Saint-Emilion Grand Cru AOC 2007 ⇒元祖シンデレラワインのシャトー・ヴァランドローの柳の下を狙って1995年にはじまった野心的なシャトー。メルロー主体の絹の喉越しが官能的なスタイルのワイン。パーカー89点。 ロバート・パーカー著『ボルドー第4版』 「所有者であるエリック・ブリセットの最初のヴィンテージは1995年であったが、ロル・ヴァランタンはすぐにサン=テミリオンの準ガレージ・ワインの1つとなった。4.6haの畑は2つの区画に別れており(畑の3分の2はシュヴァル・ブランとラ・ドミニクから遠くない砂質土壌にあり、3分の1はラ・ゴムリーの北の粘土質と石灰質の土壌にある)、植えられているブドウの85%がメルロー、8%がカベルネ・ソーヴィニョン、7%がカベルネ・フランである。収量は常に30hl/ha以下に抑えられており、流行しているワイン醸造技術がすべて採用されている(樽内でのマロラクティック発酵、ミクロ・ビュラージュ、100%の新樽比率、軽い濾過だけで清澄をしないなど)。エリック・ブレセットのコンサルタントは、神童ステファヌ・ドルノンクールである。」
(6) Quady, California Black Mascat "Elysium" 2009【ハーフボトル】 ⇒漫画『ソムリエール』ではラテン語で“媚薬”を意味するダミアナという中南米に自生するハーブ入りのデザートワイン(「逸脱」という名)が取り上げられましたが、こちらは同じ生産者の葡萄だけのワイン。クアディー・ワイナリーはサンフランシスコから遥か内陸側のマデラというエリアに位置します。カリフォルニアではもちろん、世界でも数少ないデザートワイン専門に生産する珍しいワイナリーです。クァディーのオーナー兼醸造責任者であるアンディ・クアディ氏(画像右の左側)は、自らを“マスカットキング”と称する程までにマスカットに魅入られた人物。1975年の設立より、デザートワイン専門のワイナリーとして数々の大規模なコンテストで受賞を続けるなど、そのワイン造りは非常に高く評価されています。エリジウムとは、ギリシャ神話に出てくる永遠の楽土「エリュシオン」のことで、古代ギリシャのホメロスの叙事詩「オデュッセイア」によると、エリュシオンは、現世(地上世界)の英雄や名士であった人間のみが死後に行くことの許される、あらゆる悩みや苦しみから解放された永遠の理想郷とのことです。いわば極楽ですね。薔薇の芳しい香りとライチのエキゾチックな味わいの、マスカット・ハンブルグ100%の赤のデザートワインです。