(2) モレ・サン・ドニ【1級畑】 Domaine Magnien Michel et Fils, Morey Saint Denis Premier Cru AOC Vieilles Vignes "Les Chaffots" 2002 ⇒ワインアドヴォケイト誌88点。 フレデリック・マニャンが1997年に父、ミシェル・マニャンから受け継いだドメーヌです。ネゴシアンのフレデリック・マニャンの方が有名かもしれませんが、今このドメーヌを世界中から取材、訪問する人は後を絶たないそうです。彼らの作るワインは、ロバート・パーカーやステファン・タンザーから高い評価を得ています。ドメーヌ・ワインの醸造は発泡材を覆って断熱性を高めたグラスファイバー・ファーメンターで、ネゴシアンのワインはステンレスで行い、新樽比率はグランクリュで80〜90%、プルミエで50%だそうです。
(4) ヴォーヌ・ロマネ/ヴージョ【1級畑】 Domaine Michel Gros, Vosne Romanee Premier Cru AOC "Clos des Reas" 2002 ⇒ヴォーヌ・ロマネの名門、ジャン・グロの正当後継ドメーヌ。ジャン・グロの長男、ミシェル・グロが畑の分割相続を死守し、モノポールとして並々ならぬ情熱を注いで印象深いワインを造りあげている。
(5) ニュイ・サン・ジョルジュ【1級畑】 Domaine Georges Mugneret, Nuits Saint Georges Premier Cru AOC "Les Chaignots" 2002 ⇒2005年ヴィンテージはワインアドヴォケイト誌91-92点。 10/31のショーヴネ・ショパンのレ・シェニョは抜群に美味しかったですが、フランスの著名な眼科医だったジョルジュ・ミュニュレの遺産となるこの畑のワインはどうでしょうか?! クロ・ヴージョ、エシェゾー、リュショット=シャンベルタンの3つの特級を含む畑の運営にあたるが、モットーは“大きな可能性を秘めたぶどう果から、より自然な形でそれを引き出しワインに変身させる”。具体的にはヴァンダンジュ・ヴェールト等を行ない、収量を抑える。収穫は熟した頂点で行ない、未熟果や過熟果は選果台で除去する。発酵は各区画毎の大きさに応じた開放槽で培養酵母を用い長くゆっくり行なうが、その際特級には基本的にシャプタリザシヨンは行なわない。新樽は特級に80パーセント前後、1級には70パーセント以上、 ヴィラージュで40〜50パーセント、ACブルゴーニュに少々といった割合。
(6) その他(今回はフィサンの1級畑) Domaine Joliet Pere et Fils, Fixin Premier Cru AOC "Clos de la Perriere" 2002 ⇒ジョリエはピエール・ジュランと共にフィクサンを代表するパーカー4つ星評価の生産者で。 フイサンはジュヴレ・シャンベルタンの北数キロメートルのところにあるが、特級に指定された畑はない。が、村の急斜面で小高いあたりを占める1級畑は、ジュヴレ・シャンベルタンの最上の畑と同じバヨカス階石灰質の土壌である。 クロ・ド・ラ・ペリエールはフィサンの代表的な1級畑で、ジョリエ家の単独所有で、4ヘクタール弱のこの畑は1934年まではなんと特級畑だった!(その当時は収量が14hl/haだったとか。) 平均樹齢35年のピノノワールの畑は、出来得る限り農薬を使用しないリュット・レゾネ農法を採用。グランクリュ並に35hl/haとかなりの低収量。出来上がるワインは総じて肉厚感があり、力強く、フィネスがある。ワイナート誌9号の「ブルゴーニュのバリューワイン・ブラインド・テイスティング」で、97年ヴィンテージが堂々第1位!