開催終了５月のお題【こいのぼり・母の日】の投稿
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2007年05月02日 09:34 更新
５月のテーマは異例の２つでいきます！
”こいのぼり”か”母の日”のどちらかのテーマに沿って投稿してください。
みなさんの投稿お待ちしております♪
”こいのぼり”か”母の日”のどちらかのテーマに沿って投稿してください。
みなさんの投稿お待ちしております♪
コメント(1)
2007年05月08日 04:20
わーい。わーい。一番乗りだー！
一度でいいから一番乗りになりたかったので、頑張りました！
今回のお話は、童話です。児童向け風です。
いつもと違う雰囲気で書きました。
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「金魚鉢の夢」
僕には夢がある。
キラキラと輝く空にふんわりと浮かんで泳ぐことだ。
庭先から空に登って家を上から見てみたい。
お父さんやお母さんやおじいさんやおばあさん。
それからお兄さんとお姉さん。
みんなのことは大好きだけど、僕は空が大好きなんだ。
僕の家はとても狭いから、外へ飛び出したいんだ。
綿菓子みたいな空は、きっと暖かくて気持ちがいいだろう。
どこからか小鳥の鳴き声が聞こえてきたら、きっとすがすがしい気分になる。
いつもは空を飛べる小鳥がうらやましかった。
だけど家より高い場所にいるなら、小鳥をうらやむ気持ちなんてないよね。
そうしたら、僕は見下ろすんだ。
いつも住んでいるこの金魚鉢をね。
金魚が高い空を飛ぶんだ。
それを皆に見ていてほしい。
僕はやったよって、大きな声で叫ぶから。
金魚は空なんて飛べないよ。
ある日、お兄さんが僕に言った。
だって人間は金魚が登っても喜んだりしないからだって。
空に登れるのは、鯉かカツオかうなぎじゃないとダメなんだって。
僕がしくしく泣いているとお姉さんが言った。
もし空を飛ぶことができたら、もう二度とお家には帰れないよ。
空を飛べる魚になったら、金魚鉢は狭くなってしまうからね。
僕はそんなの嫌だから、わんわん泣いた。
そうしたら、おばあさんが僕の頭を優しく撫でてくれた。
お母さんは僕を黙って抱きしめてくれた。
そうしたらおじいさんがこう言った。
金魚鉢は狭いが暖かくていいもんだぞ。
そしてお父さんはこう言った。
金魚鉢の中で立派に生きていくことは結構難しいぞ。
だから金魚鉢の中で頑張って、一番立派な金魚になってみろ。
一番になれたら、その次は空へ行く。
そんな順序でもいいんじゃないか。
僕は今日も金魚鉢の中で誰よりも立派に泳ぐ。
お空の上の大きな鯉のぼりさん。
僕はあなたに憧れていました。
あなたと一緒に泳ぐことが夢でした。
だから少しだけ待っていてください。
僕は僕の金魚鉢の中で、一番立派な金魚になってみせます。
そうしたら、僕と空の上で一緒に泳いでください。
いつかきっとあなたとも競って
お空の上で一番いい金魚になってみたいから。
いつかきっと輝く空で。
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