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開催終了千年の伝統あるサウンド

詳細

2005年06月30日 00:59 更新

大好きなmy mixiの蝉丸さんの演奏会が、堺であります。 琵琶を背負って諸国遍歴されています。
詳しくはぜひHPをご覧下さい。 http://home.att.ne.jp/kiwi/Eclipse
まさに『和の心』・・・ぜひご来場下さいませ。
千年の時を隔てて、なおわれわれ日本人の心を離さない琵琶の響きに、一度耳をかたむけてみて下さい。何が大切かを常に問いかける、彼の演奏から、日本人を再認識して下さい。きっと何か見つかるはずです。

7月2日 大阪 堺市  「沙羅双樹発売記念ライブin大阪」
場所   ギャラリーいろはに
共演   横笛 大浦典子
時間   開演18時00分
料金   2000円      要予約 限定50名様

曲    祇園精舎
      平経正〜永遠への響き
      まろばし  他

問い合わせ  いろはに 0722-32-1682(北野)
         http://www.sakai-showren.com/yamanokuchi/irohani/
 
7月3日 大阪 堺市 「琵琶・尺八を素敵な空間で聞こう会」土塔庵LIVE其の五  昼の部

場所  堺市 土塔庵
共演  尺八 福本卓道  ゲスト Yangjah(舞踏)他
時間  開場15時00分  開演16時00分
料金  予約2500円 当日3000円  障害者・学生・フリーター2000円(要予約)

曲   尺八古典本曲
     祇園精舎
     平経正〜永遠への響き
     まろばし  他

問い合わせ・主催:土塔庵06−6845−2258 takudoo@d1.dion.ne.jp


7月3日 大阪 堺市 「琵琶・尺八を素敵な空間で聞こう会」土塔庵LIVE其の五  夜の部

場所  堺市 土塔庵
共演  尺八 福本卓道 ゲスト Yangjah(舞踏)他

時間  開場18時00分  開演18時30分
料金  7500円 極上ワインと軽食付30名様限定(要予約)

曲   尺八古典本曲
     祇園精舎
     平経正〜永遠への響き
     まろばし  他

問い合わせ・主催:土塔庵06−6845−2258 takudoo@d1.dion.ne.jp


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私は薩摩琵琶を弾き、語るのを生業としているが、楽琵琶(雅楽で使う琵琶)も弾いている。ライブでは3分の1位は楽琵琶を演奏する。越殿楽みたいな古典もやれば、自作の創作曲も演奏する。
この二つの琵琶は似て非なるものといっていい。構造や奏法が違うというより、心の持ちようが全く違う。
薩摩琵琶は情景や心情を描く事で、人間の根本精神を表してゆく。そこには多分に個人の感情や意思、解釈というものが多く入り込み、それらを土台として表現し演奏する。
しかし雅楽では個人の意思は一切入れたりしない、心を水のような状態にしてゆき、鏡のように音をそのまま映し出す、音そのものに成りきる状態に持って行く、といったらいいだろうか。ヨーロッパに於ける古楽も同じような事が言えるのではないだろうか。専門家の意見を聞いてみたい。
この二つの心の持ち方を一つのコンサートで使い分けるのはなかなか難しい。
音楽だけではないだろうが、現代に於いて、自己の「表現」というものを他に向けて出してゆく行為は「自我」にたいする認識と肯定が下敷きになっていると思う。

近代以降、欧米でも日本でも、「自我」というものが全てに於いて支配してきた。つまりは人間中心主義がすべての主流になったと言える。これは「自我の確立」「近代的自我」などと呼ばれているが、音楽のみならず、芸術、社会、色々な面に於いて劇的な変化をもたらしたことは疑いようのない事実だ。
音楽に於いては、個人の喜怒哀楽がはっきりと作品に表れ、演奏家・作曲家自身の感情を演奏や作曲作品の中に反映させる事を「表現」という重要な要素にしてきた。

近現代の人間は「自我」や「個性」というもので自分という存在を確認し、思い込み、自分の感性というものを信じているが、自我というものが明確に認識されていない時代は「かんながら」「神ながら」「生かされている命」という現代人とは明らかに違う、自然との共生の概念を持っていたことは間違いない。そんな人智を超えたものが世の中にあるのだということを皆が信じていた時代には、自分の意思で生き、自分の意思で行動し、自分の意思を表に出してゆくというのは、個人の感性として一般的ではなかったと思う。道元禅師も京の都から永平寺に帰って先ず、「青雲は喜色にたなびき〜〜」と自然の豊かさを称え、そこで修行出来る事をなによりも喜んだ。正に自然との共生概念、ガイアシンフォニーで云えば「星(地球)のかけら」ということだろう。

そのような時代に生きた人間は当然、「神ながら」「生かされている命」という概念を根底に作曲したり、絵を描いたりしていただろう。何かに突き動かされるように描いただろう。それもただの思い込みという人もいるだろうが、土台に全く違った概念を持っているという事は大きな差として出てくるのは当然の事だ。

現代は「最早、人間のみが救われてもどうにもならない時代が来ている」(金山明生)と言われる時代。この時代に私は何を作曲し演奏すべきか。あくまで自分のやりたい事を漠然とやるだけでは何か足りない気がする。土台となる明確な心が欲しい。
かつて、武満徹の「弦楽のためのレクイエム」を聞いた時、そこには演奏者の姿は存在していなかった。誰が演奏しているかではなく、音楽がそのまま響いてきた。それもいわゆる喜怒哀楽ではない感情のもっと奥に浸透してくるような不思議な体験だった。あの時の演奏者は私の言う「水の心」の境地だったのだろうか。

音楽そのものが聴きたい。そして、出来る事なら、次の時代に時代を超えて古典として残ってゆくものを作りたい。ちょっと売れたとか、話題になった程度の一過性のものはやりたくないし、古典というものの上にあぐらをかいて、師匠から習った事を上手にやるだけの似非音楽家にもなりたくない。

自分の解釈や哲学を持って表現してゆくことと、心を水のように透明にして音に身をゆだねる事。この二つの相反するものとの付き合いは当分続きそうだ。
さて、来週は一週間、関西にて小さなコンサートをいくつかやるのだが、どんな心で演奏しようか・・・・。

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