一席（ともに９票）

始めて会ったときから
引き寄せられてた
振られても諦めないの
平凡だった毎日が
炎のように燃えだしてしまったから（桜）

水割りの
氷を握る
指先に
炎のような
君の口紅　（那田尚史）

二席（ともに８票）

冬の思い出は
満天の星
キャンプファイヤーの
炎にゆれる
君の笑顔 （中人）

校庭で落ち葉焚きの日
泣かされて
訳も忘れた今もなお
寒い季節は揺れる炎に
切ない気持ちが立ちのぼる　（せん）

三席（ともに６票）

南無妙
法蓮華経
おばあちゃん
曾孫さんがいっぱいいるよ
よかったね　よかったね （吉田進一）

心の闇にも
祭りの晩には
朱の炎
鬼の子三匹
舞い踊る （津希）

四席（ともに３票）

風が吹いた
昨日、あの時、あの場所
くやしいけれど
消せやしない
この炎のような君への気持ち　（じゅん）

飛行機の中
我に悔いは無し
古里を後にして
炎の如く
舞い上がる
（軍属として満州に行った時の思い出です） （みつる）

五席（ともに２票）

吹き荒れる木枯らしの中
パチパチと燃える薪の炎に手をかざし
暖ったかいと感じる手のひらに
太陽を恋しがる
春が待ち遠しい季節だね　（持国天）

別れの
メール
ジェラシーなのか
羅列の文字に
青い陽炎 （ＧＥＮＴＡ）

草壁先生も仰っていますが、採点と言ってもこれは歌会を楽しくするゲームと考えてください。
次のネット歌会の募集要項は８月頃に発表します。題詠は「氷」です。