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開催終了小妻容子秘画帖〜豊艶の濫り〜原画展

詳細

2009年09月15日 19:03 更新

東京飯田橋にあります日本で唯一のSM・フェティシズム専門図書館「風俗資料館」と申します。以下ご案内させていただきます。

2009年9月18日から11月28日まで、当館にて小妻容子氏の原画資料を公開いたします。 当館は会員制の図書館ですので、ご鑑賞いただくには通常の方法にてご入館いただく必要がありますが、会員以外の方は「ビジター」、女性の方でしたら水曜日の「夜の図書館」の時間をご利用いただければ、蔵書の閲覧とあわせて、ゆっくりとご鑑賞いただけます。「どなたでも」「お気軽に」というわけにはまいりませんが、興味のある方は是非足をお運びください。


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2009年秋の風俗資料館内特別展示
所蔵原画セレクション 第四回
小妻容子秘画帖〜豊艶の濫り〜

期日 2009年9月18日(金)〜11月28日(土)
場所 風俗資料館
別途入場料 不要
※正会員・準会員・研究者会員・ビジター・夜の図書館にてご入館いただいた方のみがご鑑賞いただけます。

http://pl-fs.kir.jp/pc/info/tenji/houen.htm


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■所蔵原画セレクション 第四回――
 2009年9月18日(金)〜11月28日(土)の期間、風俗資料館内にて小妻容子氏の限定画集『豊艶の濫り』(*1)の原画の一部、および初公開のデッサン画を展示いたします。小妻氏は本業の日本画家として別画号で活躍される傍ら、1970年代初頭より数々のSM雑誌の表紙や口絵、そして小説挿絵を描き続け、今なお多くのファンを魅了しつづける稀代の責め絵師です。今回展示する作品は、そんな小妻氏が何十年もの間、誰にも見せず、どこにも発表せず、自らのためだけに密かに描き続けてきた門外不出の作品群です。極限まで盛り上がった巨大な肉の迫力。どっしりとした重みが伝わる逞しいお尻と、縄に絞られて薄青い血管が浮き出した真っ白な乳房。肉の中にうずもれた柔らかな皺。この世のものとは思われぬほどにデフォルメされた肉体から匂い立つ、何とも言えないいじらしさ……。刺青緊縛美人画で有名な小妻氏の意外な一面に驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし懐かしい喜びに胸が締めつけられる方も多いのではないでしょうか。
 もう四十年以上も昔、「奇譚クラブ」1965年9月号に、まだ二十代の青年だった小妻氏が一マニアとして初めて投稿した告白文が掲載されました。「黒いコートの記憶から」と題された記事に添えられた小さなカット。それはまさに、こぼれ落ちそうな肉を縄で激しく縛められた豊満女性の姿でした。自分自身のためだけに、ただ描きたい一心で描いた作品は、今なお私に強い感動を与えてくれます。「奇譚クラブ」後期の常連寄稿家であった小妻氏の描く豊満女性の恥じらいの姿は、誌上で異彩を放ちました。しかしその後、小妻氏が発表される膨大な責め絵から豊満女性の姿は影をひそめました。そして人知れず、小妻氏のアトリエの中だけで、小妻氏一人だけのために、大切に愛しむように描かれてきたのです。日本画家である小妻氏にとって「小妻容子」は裏の顔です。しかし、この豊満美女の緊縛画は小妻容子の名をもってさえ発表されなかった秘画中の秘画なのです。
 完成画の凄まじい迫力はもちろんのこと、本展示で是非ご覧いただきたいのがデッサン画(*2)です。自らの衝動と制作過程を丸ごとさらけ出すデッサン画は『豊艶の濫り』には一切収録されておりません。そもそも小妻氏がデッサンを公開するのは今回が初めてのことになります。小妻氏から「風俗資料館の中だけでなら」と特別に展示を許可していただいたデッサン画には、描きたいから描く、その一瞬の二度と再現できない迫力と、妖しいまでのニュアンスに満ちています。今の今、描きたくてたまらない衝動がそのまま表現されたような力強い線。表現する悦びに満ちた一筆一筆の躍動感。むくむくと動き出しそうな巨大なお尻の洪水……。私達は皆どうしようもない秘密を共有しているのだと実感せずにはいられません。この秘画に込められた小妻氏の思いを直に感じていただける方だけに、ひっそりとご鑑賞いただきたく思います。

(*1)――限定豪華画集『小妻容子秘画帖 豊艶の濫り』は風俗資料館にてご購入いただけます。ご購入のみのご来館も可能です。遠方の方は通信販売も受け付けております。
詳しくは以下のページをご覧ください。
http://pl-fs.kir.jp/pc/book/ozuma/houen/index.htm
(*2)――膨大なデッサン画の極々一部を小妻氏より寄贈していただきました。ただし上記ご説明いたしましたように、デッサン画は風俗資料館の扉の中だけでの公開となります。当館サイトは勿論のこと、ご案内の配布物や、他サイト・雑誌での告知でも、デッサン画の画像は一切ご紹介いたしません。ご了承ください。
(※)――本展期間中、展示作品以外の画集収録作品の原画13点もお預かりしております。鑑賞を希望される方はお申し出ください。



■風俗資料館内特別展示とは――
 風俗資料館では書籍や映像作品のほかに、多くの作家達が描いた膨大な原画コレクションや貴重な写真資料(その他、自筆の書簡など、作家ゆかりの品々)を所蔵しています。普段は閉架書庫に収められ、会員も目にする機会の少ないこれら秘蔵資料を、二か月ごとにテーマを変えて順次館内で公開してまいります。
 期間中は、一つのテーマに沿ってセレクトされた様々な資料が、新設展示ウォールを中心にあらゆる場所に配置され、風俗資料館内を彩ります。展示は通常の図書館と併設しておこないます。ここでしか見ることのできない貴重な作品に囲まれて、ゆっくりと蔵書を閲覧する贅沢な時間をお楽しみください。



■ご入館について――
 風俗資料館内特別展示は別途入場料は必要ありません。ただし、本展示はこれまで数回開催いたしました「会員以外の方も入ることのできる展覧会」ではありません。正会員・準会員・研究者会員・ビジター・夜の図書館といった通常のご入館方法で来館された方のみが、蔵書の閲覧を楽しみつつ、ご鑑賞いただけるものです。会員以外で鑑賞を希望される方は「ビジター」や「夜の図書館」もどうぞ便利にご利用ください。閉架書庫の中で貴重な資料を死蔵させることなく、今の時代に一人静かに本と向き合い空想の世界に浸る時間を大切にされている皆様とともに、本物の作品に触れる喜びと感動を共有いたしたく思います。展示作品の当時を知る方も、初めて見るお若い方も、それぞれに心の奥底の記憶を呼び覚まし、新鮮な衝撃や感動、そして懐かしい安らぎを実感していただければと思います。

コメント(1)

  • [1] mixiユーザー

    2009年09月15日 19:03

    【補足のご案内】

    ■風俗資料館とは――
     1984年に東京神楽坂にて設立された風俗資料館は、日本で唯一のSM・フェティシズム専門図書館です。戦後日本を代表するSM誌『奇譚クラブ』『裏窓』『風俗奇譚』は勿論のこと、大正時代の『変態資料』や、戦後間もなく乱造されたカストリ雑誌、SM黄金期を築き上げた『SMセレクト』『SMファン』『SMコレクター』『SMキング』等、さらには現在発行中の雑誌までを蒐集保存し、会員であればそれら1万7千冊あまりの膨大な蔵書を館内で自由に閲覧することができます。
     また当館には、雑誌・書籍・映像作品の他にも、様々な資料があります。伊藤晴雨氏や秋吉巒氏、中川彩子氏、椋陽児氏、喜多玲子(美濃村晃)氏、観世一則氏、四条綾氏の数々の原画、或るマニアの注文によりプライベートに描かれた四馬孝氏のオリジナルの原画、知る人ぞ知る孤高の画家臼井静洋氏の膨大な原画コレクション、粋古堂(本屋には流通しない会員頒布という方法をとって、伊藤晴雨氏の和綴じ本などを発行された伊藤敬次郎=竹酔氏)から頒布された膨大な緊縛写真(古い密着写真)、女性切腹の会「桐の会」の頒布作品、ビデオテープが生まれる前に制作された貴重な8ミリフィルム、戦後SM誌の歴史を敷衍する「濡木痴夢男(=「裏窓」元編集長)の自筆仕事メモ」など、ここでしか見ることのできない貴重な資料を大切に保管しています。
     書架に並ぶ蔵書は現在入手困難なものが多く、汚れたり破損をしてもなかなか補充することが出来ません。そこで会員制度を設け、これらの資料を保管する意味を理解していただける会員の方のみに大切に閲覧していただいています。

     過去から現在まで脈々と受け継がれた多くの方々の熱い思いが結集した風俗資料館は珠玉の作品の宝庫です。この財産は後世に残すべき貴重な文化だと思います。悪書追放の時代には「不健全図書」として表社会から排除され、現在も国会図書館の蔵書目録にさえ載っていない資料の蓄積は、多くの作り手と読者の魂の砦です。設立から四半世紀。初代高倉一館長の理念を受継ぎ、過去から現在そして未来へと繋がる一つの歴史を具現する場所として、私達はこの貴重な文化を東京の片隅で静かに守り続けます。



    ■女性限定「夜の図書館」
     風俗資料館では、多くの方のご要望にお応えし、毎週水曜日の19時〜21時までの二時間、女性のみがお入りいただける時間を設けております。会員の女性は無料、会員以外の女性は1500円でご入館いただけます。男性の視線を気にせずにゆっくりと読書を楽しんでいただけるよう、スタッフも女性のみとなります。
     古いSM雑誌には何ともいえぬ味わいがあります。かつて「SM」という言葉は、現在多くの方がイメージするような「SMプレイ」を意味しておらず、何ものにもカテゴライズすることのできない空想妄想幻想の混沌としたアブノーマルなエロティシズムへの憧れそのものを指しました。読み応えのある小説や、美しい挿絵、熱い思いが伝わる撮影記や告白手記、真摯な評論や考証もの等々。マニア一人ひとりが夢見る世界は純粋なロマンチシズムに溢れ、SM好きの方は勿論のこと、イマジネーション豊かな女性の皆様に、自由な感性でお楽しみいただけることと思います。是非お気軽にご来館ください。



    ■会員制度等の詳細は以下HPにてご確認ください。ご入会前に試しに中を見てみたいという方への一日特別入館「ビジター制度」もございます。何かご不明な点、ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。


    【風俗資料館HP=PC用】
    http://pl-fs.kir.jp/pc/index.html

    【風俗資料館HP=携帯用】
    http://pl-fs.kir.jp/index.htm

    開館時間=10:00-18:00
    休館日=木曜日・日曜日
    金曜日は21:00まで
    水曜日の19:00-21:00までは女性限定「夜の図書館」

    〒162-0824
    東京都新宿区揚場町2−17川島第二ビル5F
    Tel:03-5261-9557
    E-mail:pl-fs@kagoya.net
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  • 2009年09月18日 (金) 2009年11月28日まで
  • 東京都 風俗資料館
  • 2009年09月18日 (金) 締切
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1人