全米が震撼した猟奇的殺人から始まった、周辺の人々の愛憎劇に「愛」という意味を考えたあの時



テトラポッドの侵略に、ただなすすべなく破壊を傍観するしかなかったあの時



謎の怪物の攻撃によるマンハッタンの大破に、世界が絶望したあの時



己の復讐の炎を、ゲームという形で凄惨なまでに世の中に制裁を下す殺戮マシーンに、人々が目を覆ったあの時



到底勝利の可能性などない闘いにも、自分達の家族、勇気、プライドを信じて勇敢に立ち向かった300人の男たちに涙したあの時






夜の街六本木でさえも眠りについたその時。
そびえ立つ巨大な影の麓で展開する様々な絶望と





失笑。




再びその時が来た。






■ハプニング



Ｍ.ナイト･シャマラン監督。
【シックスセンス】【アンブレイカブル】【サイン】【ヴィレッジ】でのあっと驚くオチにより、何よりも毎作脚本に注目が集まるシャマラン。

しかし【レディ・イン・ザ・ウォーター】ではまさかの正統派ファンタジーで、これまた世界を驚かせたシャマラン。

そんな彼の最新作は、次々に「何か」に感染し、死んでいく人々。

原因不明の恐怖に追い詰められていくディザスター・サスペンス。


キャストが渋い。
昇り調子のマーク・ウォールバーグに、個人的に注目のズーイー・デシャネル、そして曲者俳優ジョン・レグイザモ。
んん〜、しゃまらん（たまらん）。

本国では悲惨な映像ゆえにＲ指定がかかったそうですが、
僕の勘ではそんな映像よりももっと危険な気がするのが、そうこの映画自体。
下手をすると、あのテトラポッド襲撃時と匹敵するぐらいの、危険な香りがするんです。

さあ、次はどう来るんだシャマラン。



六本木の空がため息につつまれるのか、それとも…



んん〜、しゃまらん（たまらん）なー。