★★松山燈塔{ギア要塞と灯台(Guia Fortress and Lighthouse)}・・・1637年〜1638年にかけて造られたマカオで一番の高台にある要塞。敷地内には礼拝堂と灯台もあり、マカオのランドマークの一つとなっている。灯台は中国沿岸では最も古いもので、1865年9月24日に初めて点灯された。それ以後、街を見渡す緑に覆われたこのギアの丘から、休むことなく海を照らし続けている。砦と礼拝堂という組み合わせは、キリスト教伝道及び文化的活動の基地という極東アジアにおけるマカオの歴史的役割を如実に表していると言える。
★★セナド廣場(Largo de Senado) ・・・市評議会が面するモザイク模様のタイルが敷き詰められた広場。ベンチ、鉢植えの植物やアーミラリ天球儀を形取った噴水があり、市民の憩いの場として人気がある。旧正月、アジア芸術フェスティバルなどの行事の際には、ここにステージが組み立てられ、様々な出し物が催される。
★★聖ポール天主堂(Ruins of St. Paul's)・・・マカオで最も有名な遺跡。聖母教会(現在は広くセント・ポールとして知られている)の焼け残ったファサード(建物正面)と階段。教会は、17世紀初頭にイタリア人修道士によって設計されたとされ、長崎から幕府の弾圧を逃れて渡ってきた日本人キリスト教徒も建設に加わっている。完成当時は東洋で最も壮大で美しい教会だったという。1835年教会は火事に見舞われ、建物正面の数カ所の壁と階段を残して焼失した。その後かなりたってから漸く復旧工事が始まり、1991年夏に完成した。正面は天辺に十字架をいただく5段構成で、キリストの少年像や聖母マリア像、イエズス会の聖人像などが据えられている。聖母マリアを取り巻く花の彫刻は、牡丹は中国の、菊は日本の、建設に貢献したキリスト教徒の存在を表すとされる。ファサードの後ろに、この教会の歴史を展示した新しい博物館がある。また古いお墓と地下聖堂も復元されている。