一流の評論家スーザン・ソンダクが『New York review of books』に連載した『写真論』を今回の岡山遊会でとりあげます。 近代の意識を形成した1人に数えられるマルクスが、彼の思想の根底を組み立てるために問題にしたフォイエルバッファとバルザックの視線が写真の持つ特質であることを指摘したソンダクの『写真論』。 それは、「写真について書くことは、世界について書くことだ」とソンダクの言葉が語るように、現在の私たちの"意識"を形成して来たモダニズムに迫ります。 チューターは新聞記者であり、若手写真家集団「Phenomena」のメンバーである柴田聖子氏が担当します。