上映会の場所は千駄ヶ谷なのですが、
かつての神２（神宮前2丁目）の住人、寺岡黙さんの作品ということで
紹介させてくださいませm(__)m

トレイラーはこちら↓
http://www.vimeo.com/1395479

2006年６月、映像作家の寺岡黙さんは、
ボスニア人ベキムと一緒に彼の故郷のバルカン半島を旅しました。
ボロボロのワーゲン、そして小さな舟で川を下りました。
この旅は91年に難民としてノルウェーに逃れたベキムのルーツを探す旅でもあります。

一向は行く先々で、生々しい戦争の傷痕を目の当たりにしたり
逃げることなくそこにとどまり続け、そして生き延び、復興に携わる人とふれあったり
かつて自分の同胞に銃を向けた人とお酒を酌み交わしたりもするのですが、
どの人の言葉もとても重く、魂を揺さぶられるものでした。

子ども時代をすごした家がすっかり廃墟になっていて、
その周辺にもまだ地雷の埋まった草原が広がっていたり、
破壊された教会やモスクはまだ復興の途上で、
思い出の場所が、ただ時間が経過して変ったのではなく
破壊によって様変わりしたことについて
ベキムが言った言葉が印象的でした。

「誰かに少年時代を盗まれたような感じさ」




誰かや何かを一切ジャッジすることなく
淡々と旅は続くのですが、
それがかえっていまある美しい風景や、暖かい人との触れあいのすぐ後ろに
どれほどの重い過去があったのかを突きつけてくる。

そんな映画です。




日時：2010年9月25日（土）開場１７：００　　上映開始１７：３０

場所：東京都千駄ヶ谷２−３７−８　五月女ビルディング１F
　　　地図はコチラ↓　神２からほど近いところです（最寄駅は千駄ヶ谷）
　　　http://www.first-detailing.com/contact.html

Entrance Fee：無料　　
　　　　　　　神宮前2丁目の「海」主催のスシ･バーをお楽しみください。