コーク割り飲みたさのあまり

夜も寝付けないという青年Ｚに話を伺いました。



インタビュアー（以下、Ｉ）「いつごろから？」

青年Ｚ（以下、Ｚ）「だいたい一週間くらい前からですかね」

Ｉ「病気の意味がよくわからないのですが」

Ｚ「

とにかく突発的にウィスキーのコーク割りが飲みたくなる病気です。

ひどい時では一晩中

『コーク！コーク！』

と奇声を発してしまい寝れない時もあります。

近隣の方々に多大な迷惑をおかけしていること、この場を借りてお詫びいたしたく思います。

ごめんなさい。
」

Ｉ「命に関わるのですか？」

Ｚ「はい、あまりにも悪化してしまうと、朝昼晩関係なく気付いたらコーク割りを飲んでる状態になっているそうです。今は投薬治療でなんとかなってますが・・・。」

Ｉ「治る見込みは」

Ｚ「とりあえず一杯コーク割りを飲むと治るといわれています」

Ｉ「そこまで重病じゃないみたいですね。」

Ｚ「この苦しみは味わったことのある人しかわからない。重病かどうかは患者である俺が決めることだ。」



その後青年Ｚは

『ビバ！コーク』

とコークのせいで自分が病気に犯されているにも関わらず、それをたたえる雄たけびをあげ去っていった。