今回の大会には、フランスからドミニク・カルドン女史と、カナダからカレン D. カッセルマン女史が参加の予定です。英語での発表には、逐次通訳がつきます。
ドミニク カルドンさんは、フランス国立科学研究センター主任研究員で、天然染料に関して幅広く研究をされています。特に、2003年に発行された「Le Monde des teintures Naturelles(天然染料の世界)」というフランス語の本は、天然染料の集大成とも言うべき著作で、この功績により、2003年10月には、第6回 ロレアル 色の科学と芸術賞銅賞を受賞されています。この時、および、2004年5月の京都国立近代美術館におけるファッションと色彩展での講演に続いての来日です。今回の講演は、ケルメス(地中海沿岸に生育するカイガラ虫の一種)にまつわる内容です。
苔というのは、変わった植物ですが、実は4000年以上染色に使われてきました。カレン D. カッセルマンさんは、この苔染料に関して25年研究されてきています。また、テキスタイルデザイナーでもあります。「Lichen Dyes(苔染料)」という本なども書かれています。