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開催終了天然染料顔料会議 第2回大会

詳細

2005年04月10日 16:26 更新

 第2回の大会は、2005年6月21日(火)から25日(土)に、沖縄県立博物館と恩納村博物館との共催で、沖縄で開催することが決まりました。

今回の大会には、フランスからドミニク・カルドン女史と、カナダからカレン D. カッセルマン女史が参加の予定です。英語での発表には、逐次通訳がつきます。

 ドミニク カルドンさんは、フランス国立科学研究センター主任研究員で、天然染料に関して幅広く研究をされています。特に、2003年に発行された「Le Monde des teintures Naturelles(天然染料の世界)」というフランス語の本は、天然染料の集大成とも言うべき著作で、この功績により、2003年10月には、第6回 ロレアル 色の科学と芸術賞銅賞を受賞されています。この時、および、2004年5月の京都国立近代美術館におけるファッションと色彩展での講演に続いての来日です。今回の講演は、ケルメス(地中海沿岸に生育するカイガラ虫の一種)にまつわる内容です。

 苔というのは、変わった植物ですが、実は4000年以上染色に使われてきました。カレン D. カッセルマンさんは、この苔染料に関して25年研究されてきています。また、テキスタイルデザイナーでもあります。「Lichen Dyes(苔染料)」という本なども書かれています。


 海外からの参加者で講演をしていただく上記のお二人には、その地方ならではの染料・顔料を、実物を見せていただくなどして紹介していただくわけですが、日本からの発表も、生葉で木綿が青く染まる中米の染料植物であるサカティンタをとりあげます。サカティンタは、その生葉を水につけて揉み出すと、ものの10分もすると液が青く変わり、さらに鮮やかな紫色を呈してきます。何の変哲もない緑色の葉から、もとの色とは全く別の、このような鮮やかな紫色が生じることはあまり例がないだけに、見ている者を驚かせます。含藍植物として紹介している文献もありますが、生葉で木綿が染まることからもわかるように、色素はインジゴではありません。中米では庭に植えるなどされており、身近な植物となっているものの、日本ではほとんど知られていないこのサカティンタに関する研究成果の発表が行われる予定です。

 中米からは、永年中米の天然染料・顔料について研究をされている、児嶋英雄さんに、マヤブルーに関する研究をご紹介いただきます。マヤというのは、民族集団を指す語であって、マヤという国があったというわけではありません。古くから文明が芽生え、多くの遺跡、それも不思議な遺跡が残っています。その土器や絵文書に使われているブルーが、有機物であるインジゴと、ある種の粘土鉱物をミックスし、適当な熱を加えることでできた大変不思議な「有機顔料」についての話題です。児嶋英雄さんは、「世界不思議発見」に出演されたこともある、在グァテマラの歴史民族学研究家、染織研究家です。最近のエルサルバドルにおける天然藍の復興にも多大の貢献をされました。

 また、NDPC会員による日頃の、多岐に渡る研究成果や実践成果の発表も予定されています。

講演会、研究・実践報告発表会
期 日:6月21日(火)午後、22日(水)全日
場 所:沖縄県立博物館
内 容(既に発表が予定されているもの):<3月15日に、掲載内容を一部更新しました>
21日、22日
◆オープニングセレモニー、総会

◆「ケルメスによる染色」 ドミニク・カルドン(フランス)
◆「サカティンタ(中米の青色染料植物)から得られる色素の特徴とその染色挙動」 牛田 智(武庫川女子大学教授)
◆「サカティンタの還元浴による染色」 寺田貴子(活水女子大学助教授)

◆「北アメリカの苔による染色」 カレン D. カッセルマン(カナダ)
◆「産着にみる染色に込められた『おもい』」池原佳子(宇都宮大学教育学研究科)
◆「マヤブルー、このユニークな有機顔料」児嶋英雄(染織研究家・在グアテマラ)
◆「貝紫に関するフィールド調査の成果」 寺田貴子(活水女子大学助教授)
◆「沖縄の染織−糸染めに顔料をつかう」片岡 淳(琉球大学助教授)
◆「草木顔料を使った型染」 山崎和樹 (草木染研究所柿生工房)
◆「植物の発酵染とそこから出来る顔料について」 角寿子、澤田圭司(アースネットワーク)
◆「オーストラリアの自生植物から得た染料による創作」ディ・マクファーソン(オーストラリア・タスマニア)
その他
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展 示 「美ら染め・天然の色」〜草・花・木・土・貝のいろどり〜
沖縄県立博物館において(伝統工芸作品)
期 日:2005年6月14日(火)から26日(日)
入館料:大人210円、高校生・大学生100円、子供50円
出品予定者:山崎和樹、寺田貴子、並河善知、深石美穂、ほか
<作品展会期中、県立博物館友の会では参加研究者作家の著書や天然顔料、それらを使った小作品やTシャツを販売します。>

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恩納村博物館において(現代作品・工芸作品)
期 間:2005年6月21日(火)から7月3日(日)
入館料:大人110円、高校生・大学生50円、子供30円
出品予定者:ディ・マクファーソン(オーストラリア)、有元高太、角寿子、小原敬子、青木正明、矢出尚子、片岡淳、「津屋崎藍いろの会」、鎌田美枝、小林和子、デルフィーヌ・タルボット(フランス)、ほか

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ワークショップ<3月15日に、掲載内容を一部更新しました>
期 日:2005年6月23日(木)と25日(土)<各日は別の内容です>
場 所:恩納村博物館
内 容:
23日
「北アメリカの苔による染色」 カレン D. カッセルマン(カナダ)
「貝紫による染色」 寺田貴子(活水女子大学)
25日
「天然顔料を使った伝統的型染め」矢出尚子(工房 榛)
「ケルメスによる染色」ドミニク・カルドン(フランス)
「沈殿藍つくりと糊引き」並河善知(藍染め工房並河)
「絞り染め」片岡 淳(琉球大学助教授)
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研修ツアー<3月15日に、行き先を掲載しました>
期 日:6月24日(金)
行き先:本部(琉球藍の畑)、喜如嘉(芭蕉布)
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その他
懇親会、参加者作品、書籍販売会など
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参加費
◆講演会、研究・実践報告発表会<21日>・・・会員と沖縄県民:2000円、一般:3000円
◆講演会、研究・実践報告発表会<22日>・・・会員と沖縄県民:3000円、一般:5000円
◆研修ツアー・・・5000円
◆ワークショップ(23日、25日の各日)・・・会員と沖縄県民:5000円、一般:8000円
◆展示への出品料・・・1区画につき5000円


参加申込み・問い合わせ
 NDPC(天然染料顔料会議)事務局
  〒060-0061 札幌市中央区南1条西5丁目8-207
  Tel&fax 050-7532-2330
  e-mail ndpc@amber.plala.or.jp

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  • 2005年06月21日 (火) 〜25日
  • 沖縄県
  • 2005年06月21日 (火) 締切
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参加者
1人