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開催終了ペピン内ユニットCOLUMBA『捕物(とりもの)』11/22-25

詳細

2007年11月13日 18:44 更新

検索してみるもんですね、ペピンのコミュニティがあるなんてすごい。そしてもう相当前からあるんですね。管理人さん、みなさまありがとうございます。ペピンの里見と申します。

また、一年ぶりに公演をすることになりました。今回はペピン内ユニットということで、COLUMBA(コロンバ)という名前に。ちなみに意味合いは、鳩の星座を指すようです。

そして、久方ぶりに石神夏希も舞台に上がります。だいぶご無沙汰となっていますが、久しぶり、という言葉に替えてこの作品を観にきてもらえたら幸いです。

チラシ表/裏/石神夏希:蜜の味@ペピンポート(2006)

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      COLUMBA「捕物」(とりもの) 11/22-25
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石神夏希が一年ぶりの新作で挑戦するのは、「時代劇」。

現代が作り上げた「へんてこ前近代」のモチーフを用いながら、
子供の頃読んだ日本の昔話のように、楽しく、直感的に
「わかる」作品を作るべく、奮闘しています。

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ペピン結構設計ユニット
COLUMBA公演「捕物」(とりもの)
作・演出:石神夏希 11/22-25@STスポット(横浜)
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【作・演出】 石神夏希
【キャスト】 岡本祐介 田中新一 寺西麻利子 中澤大輔 石神夏希

【日時】2007年11月22日(木)〜11月25日(日) 全6公演
【会場】STスポット(横浜)  http://stspot.jp

■---あらすじ-----------------------------------------------------------■

夜のお江戸は暗い。暗くて寒い。
神田。丑三つ時ともなれば、ふところに抱いた十手がキンと凍るようである。
お堀端の風の冷たさはなおさらだ。

どこぞの屋台で暖まって帰ろう……と考えていたかどうかはわからないが、
とにかく岡っ引は家路を急いでいた。のかもしれない。
わからないが、とにかく彼は犯人の後姿を見てしまった。
「ノザキのコンビーフ」の看板がある曲がり角で、彼は犯人の後姿を見失った。

犯人を追いかける前科者の岡っ引。遊び人や、捜査を阻もうとするくのいちなど、
怪しい人物が次々と 岡っ引の前に現れるが、いっこうに犯人捕縛(捕物)は
成功しない。しかも、犯人は牛らしい。

架空の江戸の町を舞台に、
ほんの少しずつズレながら展開する「捕物」ものがたり。

■-------------------------------------------http://columba.pepin.jp/---

【料金】前売2200円 当日2500円

【予約申込】
チケットコロンバ (予約申込フォーム)
http://columba.pepin.jp/ より
携帯・PC共にアクセス可能です。

【開演時間】
22日(木)19時30分
23日(祝)15時/19時30分
24日(土)15時/19時30分
25日(日)15時
※開場は開演の30分前となります。

【アクセス】横浜駅西口より徒歩8分
http://www.stspot.jp/guide/access.html

横浜駅西口から、左手高島屋沿いに左に進む。
交差点に着いたら、左前方のJTBへ。横浜信用金庫の大きな看板を目印に前進。
一つ目の信号を渡る。目の前の大きなグレーのビルの地下1階。

【スタッフ】
作・演出:石神夏希
美術:大貫仰/照明:大迫浩二 近松光
音響:小田切晃弘 吉田能/宣伝美術:西川紘平
制作:里見有祐

■COLUMBA(コロンバ)?
ペピン結構設計の劇作・演出:石神夏希と、制作:里見有祐によるユニット。

■石神夏希?
1980年生まれ、慶應義塾大学院政策・メディア研究科修士課程修了。
99年、「ペピン結構設計」を設立以降殆どの作・演出を担当。
02年、「東京の米」にて第2回かながわ戯曲賞最優秀賞受賞。
以来、外部執筆や海外での劇作家大会への参加など活動の幅を拡げている。

┏━作者より━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 「牛ろめたい」

 後ろを振り返ったら、汚い牛がいた。三間ほど離れたところから、私を
 ジッとみつめていた。全身が泥にまみれ、乾いて毛羽立ち、ところどころ
 みっとも無く禿げていた。つやを失った鼻の上で光っているのは、売られ
 ていく子牛のような悲しい瞳。牛の瞳は哀しい。長いまつげの奥から、濡
 れた黒目がちな瞳が、言葉にならない畜生の哀しみを切ないほどに訴えか
 けてくるようだ。ドナドナ、ドーナ、ドーナ。

 「グモウ」牛が啼いた。太く、くぐもって喉がひしゃげたような枯れた啼
 き声だった。なんと可哀想に、姿が醜いばかりか声まで醜いのだ。
 牛は「モウ」と啼くものだ。優しく深い声で、のどかに「モウ」と啼くも
 のであるのに、「グモウ」って。これでは誰も可愛がってくれまい。可哀
 想に。牛のあはれ、ドナドナ。

 「グモウ」牛のあまりみじめな様子に思わず眼をそむけた私の背中に向か
 って、彼は再び啼いた。太い、耳障りな声だった。思わず苛ッとして振り
 返った私を、牛は二間ほど離れたところからやはりジッとみつめていた。
 その、哀しく濡れた瞳で。
 だがしかし、牛は半笑いだった。乾いて不健康そうな鼻を突き出して、し
 まりのない口を薄く開き、牛は半笑いで私を小ばかにするようにみつめて
 いるのだった。そしてたしかにこう啼いた。

 「グモウ、ボンノウ」

 愚妄煩悩。それはもしかして私のことか。私のことを言っているのか。
 たしかに、ほめられた生き方ではなかった。うそも随分ついたし、人もだ
 ました。友を裏切り、師に背いた。他人より損しないように立ち回り、得
 してる者の悪口を言った。燃えないごみを燃えるごみの日に出した。コン
 ビニでお釣りをUNICEFに募金しなかった。ミスを同僚のせいにした。
 恋人と肉まんを分け合うときは、いつも小さい方を相手にやった。馬鹿者
 を利用し、長いものに巻かれた。いじめは見て見ぬふりをした。親に「死
 ね」と言った。

 「グモウ、ボンノウ」。それは私だ。私のことだ。見ないようにしてたけ
 ど。気づかないふりしてたけど。汚くみじめな牛。汚くみじめな私。

 もう振り返れない。牛が近づいてくるのが分かる。見たくないんだ、やめ
 てくれ。でももう一間もあるまい。牛の半笑いが、脂汗の伝う私の背中に
 絡みつく。

 「牛ろめたい」とか、シャレてる場合じゃないよ。私は汚くみじめな私を
 見るだろう。せめて私に哀しく濡れた瞳あれかし。あはれ、ドナドナ。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

主催:COLUMBA
共催:STスポット横浜
協力:急な坂スタジオ
助成:横浜市創造的芸術文化活動支援事業

コメント(4)

  • [2] mixiユーザー

    2007年11月13日 20:42

    ら、来週!?

    たいへんだ。おぬしも悪よのう(意味不明)
  • [3] mixiユーザー

    2007年11月19日 10:25

    楽日に行きます!
  • [4] mixiユーザー

    2007年11月26日 07:13

    行ってきました! 感想は自分の日記で書いたのであまり詳しくは書きませんが、すっきりかつごてごて、シンプルかつデコラティフで凄い舞台でした。美術も毎回凄い! きわめつけに脚本の頒布があったのがかなり嬉しかった。
mixiユーザー
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  • 2007年11月22日 (木) から25日まで
  • 神奈川県 STスポット横浜
  • 2007年11月22日 (木) 締切
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参加者
1人