これまで"Big in Japan"だけのカジャは大阪のシンガーソングライターである。日本では20年間その名を成してきた。活動的な感じのいい日本人が西半球であまり知られていないのは、海外へ初めて出たのが4年前だったせいである。
彼の2回目の海外ツアーはスイス。ここでは"The Voice of Urban Japan"として宣伝された。このキャッチフレーズは好奇心をかきたてられた。驚くほどの文化に興味をもった人たちがパーテルに集まった。日本の大都市の生活感は音楽にどのように繁栄されているのか、先入見にとらわれていない人たちは楽しみにしていた。そしてじきに驚いたのである。私達の頭の中にあるイメージをカジャは元からぬぐいさった。
しかし、自分の音楽だけに魅力があったわけでなく、Doorsの"People are Strange"や伝統的な"すきやきソング"も彼のレパートリーに入っている。彼の高い声はカリスマ的なハスキーなテイストがあり、低いときは気持ちよくあたたかくて。彼は自分の強い性格をもっていることを示し、それで変身することもできる。その上、ダイナミックな力、音の強弱の効果をうまくあやつり、小さな舞台で1つの音楽を2つの楽器だけで長い時間をもたせた。またいつも新しいテンションをつくることは非常に難しいことであるのに、この日本人はこのことを非常にうまくできた。 2部のローズラという舞台ダンサーの統合の仕方もうまい。
"Good Evening,I am Kaja"静かに、てれくさそうに頭を下げた感じに挨拶をする。あまりにもこちらのアジア人のイメージにあっている。彼は日本人で、アコースティックギターを持っている。きれいなエキゾチックな服ではなく、黒いジーンズとTシャツで十分。
音楽のジャンルの亀裂をカジャはつなぎあわせる
カジャの少ないアナウンスをbroken Englishですることに決めた。"My English is broken"と彼は言うが、本当は彼の音楽はそうである。彼は、本当にいろいろな音楽の亀裂をつなぎあわせると同時に元々日本的なことをアメリカや西洋文化とつなぎあわせている。この亀裂をカジャが自分の身体に表現する。これは彼の自分の声のかすれそうなところを隠されないでつかっているところだ。