ダンスアーティスト・体奏家の新井英夫です。(転送転載歓迎です)

　2/21(土) 越後妻有/ 雪アートプロジェクト「雪景ダンス/ 天空郵便」公演のご案内です。

「越後妻有/ 雪アートプロジェクト」(新潟県十日町＋津南町)のダンスプログラムとして雪の屋外で踊ります。アートを通して北の冬を五感で味わっていただく冬の芸術祭です。よほどの吹雪でない限り決行!! 一期一会の雪景ダンス。風と雪と夕刻の光を体感できる舞台インスタレーションも見モノです。万障お繰り合わせの上、ぜひともお見届けください。

■2/21(土) 16:30開演　前売1000円　当日1500円(ホットドリンク付)
■会場: まつだい農舞台(ほくほく線まつだい駅下車すぐ、東京より新幹線で110分)
■ダンス出演: 新井英夫　Gerry Morita
■ライブ演奏: 渋江美加
■美術士: 落田伸哉 大野公士　
■問い合わせ　025-595-6310(まつだい農舞台事務局)
■詳細は↓
　http://www.echigo-tsumari.jp/2009winter/

　http://www.echigo-tsumari.jp/news/2000/12/000797.html

この雪景ダンス公演の他、かまくらコンサート(22日)、雪中ワークショップ・ボルタンスキー氏のアート作品鑑賞もお楽しみいただけます。東京からのお客さまにオススメなのは、公演チケットと温泉と郷土料理そして廃校木造小学校を再利用した素敵な施設での宿泊までついた東京からの一泊二日のバスツアー(2/21土朝渋谷発→22日19時渋谷着。すべて込みで大人23000円)です。



■余裕のある方、もう少しお読みください・・・。

この「越後妻有/ 雪アートプロジェクト」は、越後妻有(えちごつまり)地域（新潟県十日町市＋津南町）の里山を舞台に3年に1度夏季に開催される「大地の芸術祭」とリンクした冬の企画です。

先日、現地の下見と取材を兼ねた旅で私が感じたのは、豪雪地帯の棚田の風景や里山での暮らしなど、おカネや効率に換算できない「豊かで美しい世界」がここには存在しているということでした。しかし衰退する農業や伝統産業、過疎化など、地方ならではの厳しい問題もここには同時に存在します。同時代を生きていて、情報でだけ知ってはいても感じてはいなかったことを実感できた旅でした。そしてもうひとつ。スタッフや現地で生まれ暮らしている方々と語り合って実感できたことがあります。「アートに何ができるのか? アートは、人と人、人と自然、都市と地方、此処と世界とをつなぐ力になれるのか?　都市にあって地方にないもの、地方にあって都市にないものをアートが媒介して交感・交流できないか? …」。これらの???に対するリアルでワクワクする実験場がこの芸術祭まるごとなのだ!! ということでした。

同時代を生きるアーティストとしてここに関われる御縁を大変うれしく思っています。来ていただけたらダンス公演のみならず、この地に流れる豊かな時間と空間、アートで試みる希望とワクワクも、楽しんでいただけるものと確信します。電柱をまたいで歩けるほどの豪雪地域、日本有数の棚田は絶景です。雪中アート作品かと思ったら延々とつづく小動物の足跡だったりします。お酒も食べ物も温泉も絶品!! です。きっと五感が澄んで元気になって帰れます。なのでなので 、繰り返しになりますが、万障お繰り合わせの上、ぜひともお越しください。東京から新幹線でわずか2時間でこういうところがあります。長くなりましたがご精読に感謝です。


新井英夫　拝