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開催終了超クリスマス・イベント

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2006年12月10日 17:21 更新

 道に面した店の窓からは、街の喧噪が見えていた。
 日が暮れて家路に急ぐ車が行き交っている。毎年恒例のクリスマスイブの光景だ。
 ただ昨年のクリスマスイブと違うのは、夕方から降り出した小雨が雪へと変わろうとしていることだけだった。
 男はGRAVITYへ女を誘い出していた。

「今の世の中に本物のサンタクロースなんているわけないじゃない」
「いや、いるんだよ」
 男はナプキンで口を拭うと身を乗り出して、女の問い掛けにそう応えた。
「そんな子供の夢みたいなことを言ってもダメよ」そういって女は微笑んだ。
「本当だよ。君だって子供の頃は信じていただろう?」
「ええ、父親がサンタクロースだった、という事実を知るまではね」

 女は前菜を食べ終えて、ナイフとフォークを静かに置いた。そして、赤ワインを一口飲んだ。
「本当にサンタクロースがいるとしたら、トナカイは? いくらクリスマスイブだといっても、こんな街中をトナカイのソリで走ることなんか無理でしょ。道路交通法の違反かなんかで捕まっちゃうんじゃないの?」
 女は勝ち誇ったかのように男に言った。
「確かに年末は交通規制が厳しいよ。でも、最近のサンタクロースはトナカイのソリなんて使わないんだ。・・・ミニバイクなんだよ。ジャイロキャノピーっていうピザ屋が使っているやつ。小回りが効くし、燃費も良い」
「たとえミニバイクで来たとしても、マンションに煙突なんかないじゃない。どうやって家に入るの?」
「宅配便と同じだよ。玄関からピンポーンって」
マスターが野菜のたっぷり入ったグラビティースープを二人の目の前に置いた。
 男はスエードのジャケットのポケットに忍ばせておいた、小さな箱の存在を服の上からそっと確認した。
「ふーん、それじゃ、サンタさんはクリスマス以外は何をしているの? まさか、プー太郎って訳じゃないでしょうね」
 男は慌てて右手をテーブルの上に戻した。
「安心して、クリスマス以外のシーズンにも、ちゃんと他の仕事を持っているんだ。これは季節労働みたいなもので・・・」
「で、年収は?」
 女は間髪入れずに質問をした。
「毎月手取りで12万円くらい・・・。でも来年にはもう少しだけ給料が上がるかもしれない」
 男は頭をボリボリと掻いた。ばつが悪そうにグラビティースープをスプーンで口に運んだ。
 女はニッコリと微笑んだ。
 私たち付き合い始めてもう10年になるのね、女は独り言のように呟いた。女は今年で30歳を迎えていた。

 二人のテーブルの上にはメインディッシュのグラビティープレートが並んでいる。
「ねえ・・・サンタクロースは私にもプレゼントをくれるのかなぁ?」
 小さく切ったタンドリーチキンを口に運びながら女は何気なく聞いた。
「サンタクロースは・・・気が小さいからね。そっとプレゼントを渡すんじゃないかな?」
 男はテーブルの下で、女に気づかれないようにジャケットのポケットから小さな箱を取り出した。
「やっぱり、サンタクロースなんて現実にはいないのよ」
 女はそういってワイングラスを口に運んだ。
「どうして?」
 男はテーブルの下で、掌の小さな箱を握りしめた。
「どうしてって、私にはサンタクロースが来てくれないからよ」
「そんなことはないよ。きっと、君にも・・・」
「もしかして、あなたが私のサンタクロースだっていうの?」
 グラビティープレートの皿の上にフォークでガチャンと大きな音を立てて女は笑った。
「いや、それは・・・」
 男は顔を赤らめて慌てて否定した。
「笑わせないでよ。夢ばっかり追いかけて、将来のことなんか、これっぽっちも考えていないあなたが。・・・自分のことばかり考えて今を自由に生きているあなたが、私のサンタクロースになれるっていえるの?」
 店の中が凍り付いたようにシンと静まりかえった。
「そんな・・・」
「もっと現実を見てよ! あなたは私に何ができるっていうの?」
 女の声がグラビティー中に響き渡った。もしかしたら99ショップにまで聞こえたかもしれない。
 男は慌てて掌の小箱をもう一度ジャケットのポケットにしまい込んだ。

 その時、店の扉が開いた。
 冷たい外気とともに赤い洋服と帽子を被った、白い髭を蓄えたサンタクロースが入ってきた。
「ええっと、私に手紙をくれたのはあなたですか?」
 サンタクロースは女に向かってそう聞いた。黒く太い革のベルトといい洋服の重厚な生地といい、その辺の偽物のサンタクロースとはまるでモノが違う、重厚な雰囲気を醸し出していた。
 驚きのあまり立ち上がった女は、目を丸くしてコクンと頷いた。
「まさか、ホントに来るなんて思ってもなかったわ。私は・・・冗談半分で手紙を・・・」 サンタクロースは首を振った。白い髭の中から、彫りの深い二重まぶたが優しく女を見た。
「残念ながらプレゼントは子供だけに限られています。あなたは年齢制限を越えていますね。しかも、あなたの願いときたら・・・」
 サンタクロースは男と女を見比べてニヤリと笑った。白い髭の間から真っ白い歯が見えた。
「まあ、残念ながらそういうことで。これ以上は私の仕事ではありません。メリークリスマス!!!」
 サンタクロースはそういうと踵を返して店の扉に向かって歩いていった。

 女は腰が抜けたようにストンと席に着いた。
 マスターは何もなかったかのように禁断のデザートを二人の前に置いた。
「本物のサンタクロースを見たくらいで、そんなに驚くなよ。サンタクロースは、ずっと昔からいたじゃないか。君の悪い癖だよ。夢を疑っちゃダメさ」
 男はそういうと、勇気を出してジャケットのポケットから小さな箱を取り出した。
「メリークリスマス。これは僕からのプレゼントだよ。気に入るかどうか分からないけど、とにかく開けてみて」 
 グリーンの包装紙に赤いリボンの付いた小さな箱。掌に乗るほどの小さな箱を受け取った彼女はニッコリと笑った。
「やっぱり・・・さすがサンタクロースね」
「えっ?」
「サンタクロースは私が本当に欲しがっているプレゼントをくれたわ」 
 女は箱の中身を開けずにそう呟いた。

 店の外からサンタクロースが女にウインクをした。小雨は完全に雪へと変わっていた。
 サンタクロースはミニバイクに跨ると、白い大きな袋を背負い後方を確認して喧噪の街中へと走り出していった。

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

なんていう小芝居を書いている間も、イベントの内容が思いつきません。
兎に角やります、クリスマス!
キリストの誕生日を祝って2006本のキャンドルをケーキに立てて着火するのは、店が燃えそうなので却下します。

内容はパスタ何品かを大皿で出します。鶏なんかも出しちゃったりします。その他に俺が食いたいものを出します。
金額は一名3650円とややお高めですが、ワイン飲み放題とシャンペン飲み放題が付きます。現在在庫はフランポワーズ、青リンゴ、ペシェ、カシスなどのフルーツスパークリングワインと、コルドンブルーネグロのマグナムがございます。
目玉としてはルイ・ヴィトンのヴーヴークリコとモエを開けます。
そしてケーキはこれ↓
http://blog.goo.ne.jp/toujours20050503/e/1cf726e756c2717896e62bd17209b4de
ケーキは出来るだけ人数分を用意したいので、ご参加予約はお早めに。

◎今回も売り上げ全額、難病の子供たちに寄付をします。

コメント(19)

  • [1] mixiユーザー

    2006年12月10日 12:59

    たこはキャノピーがほしいです
  • [2] mixiユーザー

    2006年12月10日 13:00

    参加したいけどお仕事が終わるかわかりません・・・
    うわーーーーーーーーーん
  • [3] mixiユーザー

    2006年12月10日 13:12

    一人でも参加オッケー?マスター弁天より
    レッスン終わってからかなぁ?
  • [4] mixiユーザー

    2006年12月10日 17:17

    たこちゃんへ

    キャノピーはキヨさんにもらってください!時間はゆっくりと。終電で帰ってきても、料理はあるようにしておきます。なんせ年に一度のクリスマスだもの!!

    弁天ちゃん!!

    もちろん一人でもOKです。エアロビのレッスン、店でしてもいいよ。お客さんの中でもダイエット気にしている人多いから・・・
  • [6] mixiユーザー

    2006年12月12日 10:07

    いつもの2匹もさんかしま〜〜〜す。

    たこちゃん、多分朝5時くらいまでやってるとおもうょ。
  • [7] mixiユーザー

    2006年12月12日 22:59

    じゃあいくー!
    いくいく!いきますー(>_<)
  • [8] mixiユーザー

    2006年12月13日 00:26

    恐らく23日までに彼女が出来ないでしょう。
    正月も無理かもね!
    従って、確実に出席できます。
    よろしくぅー!
  • [9] mixiユーザー

    2006年12月13日 01:14

    マスター、文章書きの才能あるのでは…??
    めっちゃ読んでしまいました。
    23日は僕も仕事です〜。。
    ああああぁぁー行きてぇー!
  • [12] mixiユーザー

    2006年12月13日 02:09

    弁天ちゃんです・・今度の土曜日初めてお邪魔します!!
    それと・・クリスマス会参加します!
    でも24日年内ラストの日曜日のレッスンがあるので
    時間になったら退散します・・
    えっと・・23日はレッスンが終わってから
    20時からクリスマス会ですけど
    その前はお店は営業しているんですか?
    準備でその日は20時からですか?
    教えてください!!でも参加します・・
  • [13] mixiユーザー

    2006年12月13日 02:12

    あっちなみに・・エアロビのレッスンは(笑)免除して〜
    マキチャンに会えるかな〜
  • [14] mixiユーザー

    2006年12月13日 06:28

    AI さんへ

    携帯オンフックで歌っていただけると、俺も楽しめます。
    よいクリスマスを!

    ぱうぱう さんへ

    ありがとうございます。本日ちっちさんの誕生日、おめでとう。

    たこちゃんへ

    了解しました!

    フランケン さんへ

    お待ちしています。

    カジチェンコフ さん

    終電でも通りかかったら寄ってみてください。

    弁天ちゃん!!

    20時前にも開けるつもりでいます。少しお話しましょうか。
  • [15] mixiユーザー

    2006年12月13日 06:43

    ここまでのまとめ・・・

    参加予定者

    ☆maki☆さん
    たこすけさん
    弁天ちゃん!!さん
    ぱうぱうさん
    松本=ちっち=千晴さん
    フランケンさん
    俺の計7人
  • [19] mixiユーザー

    2006年12月18日 01:31

    にゃ〜 さんへ

    なんで3回も・・・
mixiユーザー
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  • 2006年12月23日 (土) 土曜日20時より
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