シモーヌ深雪 1989年デビュー。関西を中心に全国のライヴ・ハウスやクラブで活動を展開するシャンソン歌手/ドラァグ・クイーン。ゴージャスかつ妖艶な退廃的魅力を放つ歌唱とウイットに富んだMCを絡ませるシャンソン・ステージ、正統派レヴューの中にアヴァンギャルドさが混在させたショー・ステージのふたつを使い分け、変幻自在な遊技性と正しい裏切りをポリシーに、日夜暗躍する日本アンダーグラウンドを代表するパフォーマーのひとり。京都CLUB-METROにおいて毎月最終金曜日に主宰するワンナイト・スタンディングのドラァグ・クイーン・パーティー「Diamonds Are Forever」は実に22年の歴史を持つ。 また、雑誌媒体などでのモダン・ホラー/ゲイ・ムーヴィーや音楽に関するコラムの執筆、アート・シーンの第一線で活躍する様々なクリエイター達とのライヴ・トークなども精力的に行っている。
モーマス スコットランド、ペイズリー出身。本名ニック・カリー、アーティスト名はギリシア神話に登場する皮肉・あざけりの神モモスに由来。幼少期をギリシャのアテネ、カナダのモントリオールで過ごし、母国の大学で文学を学ぶ。学生時代にポスト・パンク・バンド「The Happy Family」を結成、英4ADより1982年にアルバム発表。86年にマイク・オールウェイ主宰El(注 Eの上に仏語表記のアクサン´ 点)よりソロ・デビュー。クリエイション、チェリー・レッド、バンガロウといったレーベルで多くのアルバムを制作。グラム/文芸派シャンソン/バロック・フォーク/エレクトロニック・ポップを自在に横断する歌曲は高い評価を得ており、日本ではカヒミ・カリィのプロデュース、猫沢エミへの楽曲提供、濱田マリのアレンジなども手掛ける。 また、文筆家として「A Book of Japan」「The Book of Scotlands」「The Book of Jokes」を出版。英Wire誌やDesign Observerなどへ寄稿、自身のブログ http://imomus.com/ では、音楽、映像、文学、デザイン、比較文化論などを日々綴っている。2011年末より大阪に在住。