1961年、ノルウエー南部Kirkenaer生まれ。ピアノ、ギターと現代フォークソングを学ぶ。1981年、カンテレに出会い、歌とともに彼女の音楽的支柱となる。80年代は劇場関係の仕事を多く行うかたわら、自分の創造性を養うべくパリのEcole Jacques Lecoqで学んだ。その結果、音楽にまた戻るとともに音楽学をオスロ大学で学ぶこととなった。1992年に学位を得る。その後、現在の居住地であるFinnskogenの古い歌や音楽を調査する大きなプロジェクトにかかわる。その過程で、中世音楽をシニッカが歌った楽曲が教会で録音され、それがノルウエーでのグラミー賞(Spellemannspris)にノミネートされるに至った。2003年には作品 "Runoja" にエドヴァール賞とノルウエー・フィンランド文化賞が授与されている。
*スティアン・カシュテンセンは天才プレイヤー。世界中のミュージシャンから一目置かれる「ミュージシャンズ・ミュージシャン」。ソロ活動はもとより、あらゆるジャンルにおいて幅広いミュージシャンと付き合いがある。ECM作品にも参加。公演ではスライド・ギター演奏の他、「隠し玉」が出るかも。アルヴェ・ヘンリクセンとは義兄弟。マイケル・ブレッカーがスティアンに電話し、「カヴァル(ブルガリアの縦笛)の練習をしているが、うまくなった」と「報告」。Stianからのメッセージは"Funnier, faster, better and uncut"訳:より可笑しく、より早く、よりうまく、そして途切れなく(裏の意味は「編集されていない」)だったが、それを地で行く。携帯電話の留守録用音楽・メッセージは自作の大変ユーモアに富んだもの。