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開催終了日本映像民俗学の会【民族誌映画を探る】

詳細

2009年09月08日 17:35 更新

日本映像民俗学の会【民族誌映画を探る】
◎テーマ:ジャン・ルーシュの映像を観る
〜西アフリカ独立前に記録された労働移民の映像〜
○期日:2009年11月3日(火=祭日)午後2時00分〜6時00分
○場所:四谷区民センター11 四谷地域センター集会室4
参加費:一般500円   学生:400円
地下鉄丸の内線「新宿御苑」駅下車 徒歩5分
新宿区内藤87  電話:03-3351-3314

上映の作品
Battle on the Great River by Jean Roush 1952 前半のみ15分
 1946年、ニジェール河でカバ狩りの様子を捉えた彼の最初の映画を撮影した。小船の上での三脚の使用をあきらめて、自分自身の体を動く三脚と見立て、彼独自の撮影方法を用いた。映像は、その後に撮りなおしされる。漁民は厚板を縫い合わせ大型の船、浮き付きの銛を造る。狩りするにあたって、猟師は川の精霊と直接に交渉する。一弦のバイオリンと太鼓のリズムに乗って、女たちはトランス状態になり川の精霊が憑霊する。さらに新しい宗教であるハウカ教徒の映像が収められている。8隻の小船と一隻の大型船がニジェール川を進む。河馬は草薮の沼地に潜んでいる。2トンの雌河馬を捕らえた。ルーシュ自体は、あまり自慢できる作品ではないと言っているが、もう失われた伝統的な狩りの記録。

Jaguar. By Jean Rouch 1967 93min
ルーシュは、50年代初め、まだアフリカが独立する前(ニジェールは仏国領、ゴールドコーストは英国領だった)、この労働移民の調査をし、社会学的モノグラフを残した。数千人のソンガイの男たちは、若き日に黄金海岸などに旅した話しを語る。映像では、ルーシュの3人の友人(助手)が、毎年乾季になると、短期季節労働者としてゴールドコーストに移民するアフリカの若者の役を演じる。3人の若者が、ニジェールのサバンナの村から、ゴールドコースト(後のガーナ)の港や町へ、金と冒険を求めて出発する。この映像は、旅、途上での出会い、アクラとクマシでの経験、そして3ヶ月後に、村に帰還する話である。映像は、一部はドキュメンタリーであり、一部はフィクションであり、一部は内省的なコメントである。3人の若い移民労働者役のラミ、イロおよびダモレは、即興劇を演じる。
1954−55年に撮られた映像は無声であった。当時小型の同時録音可能な撮影機は出現していなかった。撮影前に劇に即興性を計画し、俳優の対話と解説は後から録音された。数年に渡る事実収集の民族誌調査の基礎の上に成り立つ、フィクションの映像を、ルーシュはcine-fictionと呼んだ。(他の批評家はethno-fictionと呼ぶ)

「狂気の主人公」Les Maitres Fous (The Mad Master)  By Jean Rouch  1954 28 min
「狂気の主人公」は、1920年代から1950年代に、西アフリカで広まったハウカ教派の憑依儀礼の映像。教派の成員は「力」、つまり植民地主義が強いる政治権力と技術の力を、崇拝する。ハウカ儀礼の参加者は、ニジェールから英国統治下にあったゴールド・コースト(1957年に独立したガーナ)の首都アクラに職を求めて移住した都市労働者たちである。
1953年ルーシュは、小さなハウカ集団の祭司に依頼され、アクラ郊外の農家で催された年一度の儀式を撮影した。その結果が、「狂気の主人公」で、ハウカたちはイヌを屠殺して料理し、食べ、荒々しくはね踊り、口に泡をふくにつれて、イギリスの支配体制側出身の将軍や医者、トラック運転手の霊にとりつかれていくさまを写している。ルーシュは、街中のハウカ構成員の日常の仕事ぶりを織りこむことによって、儀式が、植民地という状況下にある移民労働者の生活の緊張をうまく処理するのに役立っていることを、それとなく示している。



 

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日本映像民俗学の会 代表:牛島 巌     
〒160-0014 東京都新宿区内藤町1-10テラス小黒201 
事務局:北村皆雄
Tel 03-3352-2291 
Fax 03-3352-2293
E-mail info@jefs.org
 


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