【 ジョン・マーシャルの世界 ? 】 2002年に制作されたジョン・マーシャルの『 A Kalahari Family 』は、5部の作品で構成される6時間に及ぶドキュメンタリー作品である。マーシャル一家とナイナイのジュンクワシ、コマ(1911-1988)の家族との半世紀にわたる関わりが記録されている。私たちはこの6時間分の5部作を、終日かけて一挙に上映する。
5.『 A Kalahari Family 』 かつてジョン・マーシャルが自立した狩猟採集民とみなしていたジュンクワシの一拡大家族は、ジョンが退去させられた1年後、南アフリカ政府はナイナイを占拠し、チンクイに駐屯地を建てたことにより、追放、保留地での拘束、戦闘による混乱状態などを体験することになる。ついで、ナミビアの独立、アパルトヘルト法の終焉を迎えて、ジュンクワシたちは農民共同体の建設や伝統的土地に対する要求などと戦うことになる。
10:15-12:00 ?『 part-1 Far Country 』 2002年 84分 1951年マーシャル一家は、カラハリ砂漠のブシュマンの生活調査に乗り出す。一週間に及ぶ悪路の旅の後、ナイナイでコマと彼の仲間と出会う。かくて半世紀に及ぶジュンクワシとマーシャル一家との付き合いが始まった。
13:00-14:00 ?『 part-2 End of the Road 』2002年 54分 1978年 ジョン・マーシャルは、20年を経過し、コマとウゥの家族と再会した。他のジュンクワシと同様に彼らは、南西アフリカ領を統治する南アが設立した町チュンクイにいた。彼らは水・仕事やより良い生活を求めて移住したのだが、チュンクイでは、周辺の資源が枯渇し、ジュンクワシは、政府支給のコーンミールとまかない仕事に依存した生活するようになっていた。
14:30-15:30 ?『 part-3 The real Water 』 2002年 54分 1883年 ジュンクワシのチュンクイからの離脱が進んだ。三つの農民村が形成され、搾乳し、家畜を飼育した。だが、育ち始めた村は、新しい脅威に対面した。自然保護省が、ジュンクワシの土地に動物保護区(game reserve)を作る構想を打ち出した。動物保護区では、家畜の飼育と菜園が禁じられ、自然人”Bushman”として、観光客のために、皮を着て、野生植物を採集し、狩猟することが奨励される。この「本物の水」は、伝統的土地に対する権利を主張するジュンクワシの10年間の努力を描く。
9月以降の上映作品予告 第4回 日時未定 【 ティモシー・アッシュの世界 ? 】 1. アッシュのヤノマモシリーズ−1 ? 『 The Ax Fight 』 1971年 30分 ? 『 The Feast 』 1968年 29分 2. アッシュのヤノマモシリーズ−2 ? 『 Magical Death 』 1971年 28分 ? 『 Bride Service 』 10分 ? 『 A Father Washes his Children 』 1904年 15分 ? 『 A man and his wife weave a hammoch 』1975年 15分
10月以降の上映作品予告 第5回 日時未定 【 ティモシー・アッシュの世界 ? 】 3. バリ島の霊媒シリーズ−1 ? 『 A Balinese Trance Séance 』 1972年 30分 ? 『 Joro on Joro 』 1981年 17分 ? 『 The Medium is the Masseuse 』 1983年 30分 4. バリ島の霊媒シリーズ−2 ? 『 Joro Takapan 』 1983年 25分 ? 『 Releasing the Sprits 』 1991年 43分