いや、ドラクエ5話の続きなんですけどね。しかも実は、今日はプレイしてないんで、まだ出産イベントまで行ってないんですけどね。
昨日の話の続きっぽく書くんで、そちらもご覧ください
(でも内容は昨日の話と無関係)。
オルトワークス殿も考察しているとおり、ドラクエ5シナリオのキーポイントのひとつは、“結婚”という、不可逆性の、しかも我々のリアルな世界の概念と共通する選択を
(それも、するかしないか、ではなく、ふたりの女性のどちらと結婚するか、という選択です!)、ゲームシナリオ上しなければならないことにあります。
親との死別→成長し迫られる「結婚」の選択→出産→成長した子供と旅
ドラクエ5のシナリオの骨子は、↑こうまとめられると言っても過言ではない(←明らかに過言です)。
ところで、今回リメイク版となるPS2版をやっていて、どうしても解せないところがあるんですよ。多分、SFC版をやっていた高校時代も感じていたであろうことですが。。。
それは、結婚相手の選択肢のひとり、フローラ。彼女が選択肢に上がってくる過程です。
主人公は、結婚のイベントが近づくまで、フローラに会ったことすらありません。PS2版では、幼少の頃に一度まみえていますが
(これは、オルトワークス殿によるとシナリオの「改悪」になります。それに関してここでは論評しませんが、小生も感覚的には、蛇足だな、と思います)、物心つくかどうかというころに一度話をしただけの女性を結婚相手としてカウントしている男性がいたら、頭を疑います
(実際、フローラは主人公に会ったことを明確には覚えていません)。
ではなぜ、
主人公はフローラと結婚する動機を持ってしまったのでしょうか。それは、彼が求めているものに強く関係します。
天空の盾がほしい
↓
フローラと結婚すればもらえる
……………………謀略婚じゃん!
ドラクエ5という
壮大なるロールプレイングオペラ、その
唯一の傷が、この部分の動機付けだと思うんですよ。主人公は、基本的に勧善懲悪な人で、まっすぐに誠実に生きて、冒険しています。モンスターが彼の仲間になるのも、正直な選択肢を選ぶと得したりする場面があるのも、主人公=プレイヤーに、誠実な生き方を推奨しています。
だのに!
なぜ!
フローラとの結婚の動機は黒いのか!
ドラクエの主人公の特徴に
(少なくとも小生がプレイした5までは)、主人公の心象描写が皆無に近いことがあげられます。「はい」「いいえ」以外の意思表示がまったく無い(できない) システムを取っているのです。だから、主人公は、もしかしたらフローラに一目惚れもしたのかもしれませんが……与えられている情報からのみ推察すると、どうしてもフローラとの結婚の動機だけは、不純なところに落ち着きます。
これも、大義のためには、自らの結婚すら利用しなくてはいけない、というペーソスなのかなぁ……いろんな意味で世間の厳しさを教えられるドラクエ5ならではの、黒い教訓なんでしょうか……個人的には“結婚”になんらの理想も抱いていませんが、これはちょっと哀しいよな、と感じた29歳の冬。
って、ここまで散々結婚結婚言ってますが、あいも変わらず小生の結婚願望はゼロです。実感以前に想像の余地すらないw(妄想の余地は大いにアリww)
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