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2007年11月18日11:18

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紅白をやめる勇気を持つべきでしょう

トラブル続出の「紅白」に頭を抱えるNHK
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=342408&media_id=10

NHKの年末番組「紅白歌合戦」はもう社会的使命も生命も終わっている。これは誰が考えてもすぐにわかることである。
戦後すぐにスタートして、今年で58回目を迎える毎年恒例の番組であるとはいえ、その間の時代の変遷、音楽のジャンルの細分化や多様化は著しいものがある。老若男女が同じ歌番組を揃って見るという設定自体が時代にそぐわないという事実をNHKのエライさんもそろそろ真面目に直視するべきではないのか。

「紅白」に限らず、今までずっとやっていることをやめるのには結構勇気がいるものである。特にサラリーマンはそうである。
理屈では誰もが「やめた方がいい」と思っているような制度とか行事であっても、いざ廃止に向けて推進しようとすると、過去の成功体験や武勇談だけを心の拠り所にして生きているエライさんとか、エライOBとかがしゃしゃり出てきて、あれこれ文句を言っては邪魔をする。どこの会社でもよくある話である。
ふだんエラソーなことを言っているエライさんも先輩であるOBに文句を言われると、サラリーマンの習性として長幼の序には従わざるを得ず、何とか穏便に済ませようということになり、結局、「まぁ、今まで長いことやってきたんだし、もうしばらく様子を見ようか」などという話に落ち着いてしまうのだ。サラリーマンの得意な「問題先送り」という奴である。
倒産する会社などは同じように粉飾決算だって、「前からやって来たんだし」とか何とか言って、悪いとは思いつつも継続してしまったりする。山一だってカネボウだって、たぶん当事者は別に大それたことをやっているというような認識もなく、前任者から引継ぎを受けたから結構事務的にそのままやっちゃったんだろうと思う。

何事もゼロから始めるのもタイヘンだが、長いことやってきたことをやめるのも結構タイヘンであるし勇気も必要である。一時的には組織内でかなりの悪者になる覚悟もしないといけなくなる。
でもそうやって組織というものは(会社も役所も何でもそうだが)、だんだんと余計な仕事を抱え、余計な仕事を処理するために人を抱え、肥大していくのだ。

「紅白」だって、たぶんNHK内部でもずっと前々から、「もうそろそろやめようよ」という議論は繰り返し行なわれてきたと思う。
でもその都度、上層部やOBとかから横槍が入って、やめる手間ヒマと継続する手間ヒマを天秤にかけて、「まぁ、面倒くさいから、今年はとりあえず継続しとこうか」といった具合に、一年、また一年と継続して今日に至るというのが実情ではないか。

何でもそうだが、費用対効果といった誰の目にもわかる指標を切り口にして、各プロジェクトについて、一切「聖域」を設けることなく評価を行い、ダメなものは「ゼロクリアー」する仕組みを設けておかないと、贅肉のような無駄を排除できず、ノロマで効率の悪いダメな組織になってしまうのは避けられない。

NHKは公共放送だから、何でも視聴率で割り切って評価して良いかどうかはわからない。たぶん良質な報道番組とかノンフィクションなどは、たとえ視聴率は取れなくても、民放には真似のできない予算や時間をかけてNHKが作らないといけないものもあるのだろう。
でも「紅白」などは所詮はただの娯楽番組であり、視聴率や受信者の声を謙虚に分析し、支持されていないと思えば、一旦打ち切るくらいのことはやっても良い。

要はNHKという組織が、「どっちを向いて仕事をしているか」が問われているのだと思う。受信料をもらっている視聴者が一番大切だと本気で思っているのならば、視聴者の最大公約数の声に耳を傾けて、視聴者が望んでいる番組づくりに傾注すべきでしょう。
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