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2007年11月12日23:19

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「うつ病」は現代病である

うつ自殺 労災不認定取り消し
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=337792&media_id=4

過重な業務が原因でうつ病になり、自殺したのに労災認定しなかったのは不当として、国を相手に不認定処分の取り消しを求めた訴訟の判決が大阪地裁であり、「業務と自殺に因果関係はある」、「増加した労働時間や上司の対応が相乗的に作用し、精神障害を発症、悪化させるほど過重な心理的負荷を受けていた」と処分取り消しを認めたとのことである。

前にも「うつ病」の話題については日記でも書いたが、「ストレス耐性」は著しく個人差があるので、使用者サイドでモノを言わせてもらうと、たいへんに難しいし厄介な問題である。普通の人には何でもないようなことが、ある種の人たちには耐えられないということが起こりうるし、外見だけではなかなかその辺の見きわめが難しい。何か病的な兆候が現れてから、「うつ病」だと言われ、使用者サイドの管理に不備がなかったかと言われても、神ならぬ身としては、「そこまで面倒見切れないぜ」と居直りたくなる。

そうなると「ストレス耐性」の乏しい人は最初から採用の段階でできるだけ排除するしかなくなるが、そんなリトマス試験紙のような便利な判別方法は今のところない。
前にも書いた僕の部下の若手社員(今「うつ病」で会社を休んでいる)だって、ついこの間まではごく普通に仕事をやっていたのだ。
僕もだんだんとわかってきたのだが、「ストレス耐性」というものは人それぞれに差があって、ある臨界点に達するまでは、特段変わった兆候は見られなくても、人それぞれに固有の臨界点に達すると、異常な兆候が突如として出現するものらしい。そしてそれはまさに「突如として」という表現がぴったりのもので、昨日までと表情や態度が一変してしまうのだ。

もうこうなると、使用者の立場としては、「今日も何事も起きませんように」と祈るしかないような気分になってくる。あるいはそういう「うつ病」気質を持った人を不運にも部下に持ってしまった場合、何か問題を起こす前に、さっさと自分から辞めてくれることを祈るしかない。

ちなみに僕の件の部下は近々退職することが正式に決まった。
僕としては、(本音としては上記のようなことも書いたが)彼は若いのだし、しばらく休んでリセットしてやり直せればそれはそれで良いかなと思っていたのだが、本人としてはもうこの職場で仕事を続けていく気力は休んでいる間に完全に失せてしまったようである。
これはもう向き不向きの問題だし仕方がないと思う。要するに本来はこの職場に来るべきではなかった人が間違って来てしまったということである。無理にこの職場にとどめて、後々何か問題が起きるかも知れない「芽」も事前に摘むこともできた訳だし、万事丸く収まったと喜ぶのが良いのだろうが、正直そこまで僕もまだ割り切れていない。
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